江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

サマイパタへの道

2019-06-21 00:42:39 | 海外四方山話
ボリビアのサンタクルス演劇祭に招かれたのが
今回の南米公演のきっかけになった。

その演劇祭の会場の一つが、サマイパタ。
渡されたスケジュールだと、朝7時にサンタクルスを出発すると
現地に到着するのが11時だという。
ただし、と、但し書きが付いた。
2時間で着くかもしれないし、3時間かかるかもしれないし・・・



幹線道路を外れると、検問所のようなところに着く。
だから物売りがすごい。
バナナをスライスして油で揚げ、塩をまぶしたのが美味しいという。
早速買って食べると、確かに美味い。



そこからは山道。
写真を見て、山が燃えているのかと聞いた人がいたが、
雲間に見える山肌は、真っ赤。



多分鉄分の多い粘土質なのだろう、
ところどころ舗装が切れているところはドロドロ。
トレーラーが、谷側に脱輪しているのに出会った。



間一髪といった感じで、
緊張したのは私たちだけ、
道が乾燥するのを待って引き上げるのだそうだ。
ここは大動脈になっているらしく、
続々大型トラックやトレーラーが集まってくるが、
全員停車しているところを見ると、
全員で救出するらしい。
のんびりしている。

その脇で、大型な鳥が羽を乾かしていた。

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象徴的な出来事

2019-06-16 00:22:54 | 海外四方山話
今回の海外公演の最初のステージは、
日本大使館主催のワークショップ。
日本語学校の生徒が対象で、
参加者は大体50名ぐらいだろうと言われていた。



始まりはこんなものだった。
そんなものだろうと思っていた。
ところが始まってみると
人がぞろぞろ入ってくる。
まるで寄席のように
外で呼び込みをしているかと錯覚するぐらい。



結局は100名以上、150名ぐらいになったのではないだろうか。



後でうちのメンバーから教えてもらったのだが、
どうもラインやチャットで
「面白いのがある」と情報を流していたらしい。
道理でスマホで撮影している人が多かった。



始め人形を遣って見せた後、
質問に答えたり、実際に人形を持ってもらったりしたのだが、
結構突っ込んだ質問が出たし、
人形を遣っている時の表情も、
それを見ている人々の表情も、とても良かった。



スマホでラインやチャットで情報発信とは、
まさに今を象徴する出来事だった。
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ラパスという町

2019-05-28 00:19:59 | 海外四方山話
空港が高度4000mにあるという。
私や福田は1度経験していて、どんな感じか分かっていたが、
初めて経験するものが3名、
体調を整えるため1日多く日程を組んだ。
それが正解だった。
1名が、飛行機から降りた途端めまいを起こした。
こればっかりはしようがない。
時々酸素ボンベに頼りながら
少しずつ整えてもらう。



以前に来たときは、インディオの文化が強く印象に残る町だった。
黒魔術に使う品をずらりと並べた出店、
中にリャマの胎児のミイラがあったりしていた。
隣にコカの葉を目いっぱい詰め込んだ袋を売る人
皆インディオの服装をしていた。
そしてチェ・ゲバラのTシャツやポスターがほうぼうにあった。



17年経って見ると、当たり前のことかもしれないが、
随分変わっていた。



ワンボックスカーが乗り合いバスになっていて、
しかも一人2ペソ、60円ぐらいだろうか、
各車循環コースが決まっているのだろうか、
どうやら停留所らしき場所があって
次々いろんな行先の車が止まっては、人を乗せている。
我々も乗る。
しかし渋滞がひどい。



そこで登場したのが、歩行者のための交通整理。
高校生のボランティアで、全員シマウマの着ぐるみを着ている。
それが横断歩道の真ん中に立って踊りだす。
それがなかなかな乗りで、見ていて楽しい。



そして新しく整備されたのがロープウェー。
10コースほどあって、乗継も便利で使い勝手が良いらしい。
しかもスイス製だと聞くと、安心感が出てくるから不思議だ。
私は乗らなかったが、
乗った連中に聞くと、かなり快適だったそうだ。


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イタリアはナポリ

2018-09-23 00:35:44 | 海外四方山話


本館で出会ったイタリア在住の日本人から尋ねられ
そう答えると、
凄いわね
と言われた。
ナポリはイタリアの中でも特殊らしい。
イタリア語の中でも方言が強く
しナポリで開かれたオリエントフェスに参加してきた。

初めてのイタリア。
日かも治安に不安があって、
万引き、置引きは当たり前らしい。

そして、事前に天気を調べてほどのよい晩夏の感じと
思っていたら、 甘かった、
なんと蒸し暑いこと!!
朝11時で33度あった。
だからか、アイリッシュの会場は、
存分に噴水が使われていた。



仕事の雰囲気は、幕張メッセのイベントで人形を遣っている感じ。
拘束時間が長く待ち疲れになるかもしれないと思ったが、
販売ブースで手伝っているとあっという間に時間が過ぎ、
言葉は通じなくても何とかやり取りして
結構楽しかった。
しかし、4泊もしながらナポリ知らず。

ナポリの人々は結構人懐っこく、また日本語を話そうとする人も多く、
私の人形が気に入って私のことを「先生、先生」と呼ぶ青年もいて
なんだか恥ずかしながら、気分は悪くなかった。

そしてかみさん念願の列車移動、
「世界の車窓」を思い浮かべながら外の景色を楽しんだ。
普通に遺跡が見られた。

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2011-12-13 22:52:22 | 海外四方山話
今年もいろいろなところに行った。
地元の人々と交流すると、それぞれの地域での生活が見え、
その違いが面白い。
ただ後半は被災地が多くなり、面白がっていられなくなってしまったが。

今年は海外の企画を立てなかったし、声もかからなかったので行かなかったが、
来年は熱心に声を掛けてくれているところがあり、
条件が合えば、行くことになると思う。

私の初めての海外旅行は、中国だった。
毛沢東がその年に亡くなり、四人組批判が一気に噴出す直前の7月だった。
最初に足を地に下ろしたところは上海空港で、
「異国情緒」という言葉がぴったりと思えるほど、新鮮な驚きに包まれた。
それからの18日間、20歳という若さもあって、見るもの聞くもの全てを
貪欲に記憶していった。
といっても毛沢東思想には全く興味なく、
人々の生活を見ていた。
そこで絵画に書かれている人々の表情が、老若男女問わず同じなのに違和感を覚えた。
中国を離れるときに旅行の感想を聞かれ、私は馬鹿正直にそのことを話した。
しかも止めればいいのに
「この後きっと大きなことがあるでしょう」なんてのたまってしまった。
絵画を幾つか見たときに窮屈さを感じたからだが、
まさか本当に起きるとは思わなかった。

次に「異国情緒」を感じたのは、海外ではなく沖縄だった。
沖縄海洋博の開かれる前の12月、那覇空港に降り立ったとき、その蒸し暑さに
眩暈を感じた。
そこから乗ったバスから見える景色は、基地、基地、また基地、そして基地
「不沈空母」と言った当時の首相の言葉を噛み締めた。
国道沿いにあったドライブインで見た若者たちは、アメリカングラフィティそのもの
名護バスターミナルから十字路まで歩く途中で見た、明らかに「商売女」と思える
女たちのけだるい雰囲気、街なかの公衆電話から師匠が電話をかけているとき
あっという間に集まった10数人の「街の女」
そして遅い夕食に買った弁当の、その中身、
全てにドキドキしていた。

余計な話だが、最近の沖縄を取り巻く話を見聞きすると
つくづく日本は敗戦国だと思ってしまう。
地位協定という不平等条約を60年以上も引きずっているなんて
独立国にあるまじきことと思うのだが、
もしかしたら日本政府がこれを是としていた節がある。
沖縄問題はここから変えなければならないけれども、
政府や官僚の努力だけでなく、国民の盛り上がりも必要なのだが・・・
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