江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

9月のスケジュール

2018-08-28 00:17:22 | スケジュール
ここには一般の方がご覧になれるものを紹介しています。

9月22日(土) 鬼平江戸処 大道芸
 時間: 12時~、14時半~、16時~
 場所: 東北道上り線羽生PA 中庭
  雨天の場合は、屋内に移ります

9月24日(月・祭) 旧吉田屋商店 大道芸
 時間: 13時~16時
 場所: 上野桜木交差点角
  雨天の時は中止します

9月29日(土) 上野公園 すり鉢山 大道芸
 時間: 13時~15時
  雨天の時は中止します

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沈 雨晟 さん

2018-08-25 02:05:16 | 日記
随分と遅れた韓国報告をしたら、

沈雨晟(シム ウスン)さんの訃報に接した。




彼が呼んでくれた公州一人劇祭が

私たちにとって初めての韓国公演だった。

彼は韓国民俗学の第一人者で、

祭りで遣われる仮面が、

それまで終わるや否や燃やされるのを収集し始め

体系化してまとめたり

消えようとしていた古典的芸能集団を注目される存在にしたりしていた。




初めての韓国公演は、私たちにとってドキドキものだった。

日本への風当たりの強い時だったので

どんなヤジが飛ぶのかと構えていた。

しかも当日になってプログラムが分かると

芸能集団の綱渡りの後になっていて、

それがもう盛り上がること。




ところが会場が野外だったからだろうか、

とても暖かい観客の反応に包まれて

私たちはだんだんと緊張がほぐれていった。




この後いくつか舞台を見、

また沈さんの案内で切り紙などの民俗的な技芸を見て

すっかりその魅力に取りつかれてしまった。

この縁があったからこそ、

その後たびたび韓国で公演した際に

案内してくれる人にいろいろと尋ね

興味を深めている。




そんな私を沈さんはわかっていたのだろうか、

自著を何冊か送って下さっている。

ハングルは読めないが、

絵を見ているだけでも面白く

韓国と日本の歴史上の文化交流に

思いを馳せている。




沈さんには、感謝しかない。

ご冥福を心より祈るばかりである。

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韓国・光州 その1

2018-08-25 00:12:01 | 日記




7月20日から23日まで韓国に行っていた。
連日37℃前後の暑さがあって、
日本の猛暑から逃れられると思っていたが、
甘かった。

光州というと、私ぐらいの年齢だと
軍事独裁政権を倒し民主主義の国を打ち立てた
そのきっかけの事件があったところと覚えているだろう。

百済の2番目の都だそうだ。
最初の都は公州。
韓国で1番食事の美味しいところだという。
確かに何を食べても美味しかった。

朝鮮半島での人形劇の歴史は、
それほどあるわけではないらしい。
その中で、新たな人形劇の歴史を作り出そうとしている
グループに呼ばれた。
まだ始めたばかりで
観客を呼べるまでには行っていないと言われたのだが、
それでも50人ほど集まっただろうか。
きれいな女子大生にキャーキャー言われると
おじさんは悪い気はしない。

2ステージを予定していたのだが、
余りの暑さで
もうこれ以上は、人は集まらないと
2回目は中止になってしまった。
「また来年」と言われたが、
本当に来年も呼ばれると嬉しい。

ここには韓国内でも指折りの劇場がある。
写真はガラスの奥が舞台になっている野外劇場だが、
その舞台は屋内大劇場の舞台にもなっているのだとか。
スロベニアのマリボルに行った時もそういう舞台があったが、
世界で増えているのだろうか。

この一角は文教地区になっていて、
図書館も美術館も充実している。
美術館でタトゥー展があったので見てきたが、
充実した展示であった上に、
なんと無料だった。






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語り物

2018-08-14 00:45:42 | 日本の文化について
今日京王線に乗っていると、小田急線遅延のテロップが流れていた。

「××駅構内で人身事故のため遅延・・・」

何か違和感を覚える。

「駅構内で起こった人身事故のため」

ならわかる。
もしくは

「駅構内での人身事故のため」

これでもよい。

最近テレビや新聞を見ていて、こういう違和感を覚える使い方が
目につくようになってきた。

私は、明治維新の最大の失敗は“国語”教育にあると
思うようになってきた。
日本語を西洋式の文法でとらえることばかりに気を取られ
言葉を相手に伝える教育が全くなされていない。
戦後早々までは義太夫や浪曲と言った語り物が流行し、
それを聞くことで
言葉を相手に伝える技術が自然と身についた。

その語り物が全く見向きもされないようになって
微妙な言葉の感覚が失われてきたと気付いたのだ。

ある会社は、社内の連絡をメールではなくツイッターに替えたと
報道された。
メールだと、ちゃんと書いたものを
校正しなければならなかったけれども、
ツイッターだと気にしなくて良いから会話が弾んで
効率が良くなったと、社員は胸を張っていた。
私はこの会社を信じない。

江戸時代、太平記読みという大道芸人がいた。
随分人気があったようで、
江戸の庶民はそれを聞くことで
日本の歴史や故事を覚えるだけでなく、中国のそれも覚えた。
世代を超えた”常識”が作られるきっかけになったというのだ。

今の大道芸人を見ていると、
マイクに頼っているだけで、
言葉が伝わっていかない芸人が多いように思う。

これも仕方のないことか。
総理や副総理の言葉が全然国民に届かないのだから。
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