江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

上野のヘブンアーティスト

2012-10-30 23:43:45 | 日記
この時期は毎年1日は雨が降る。
案の定、ご存知の通り日曜日は雨だった。
しかも寒くなったので、人出は少ないだろうと思ってうちを出たが、
いやいやなかなかなものだった。
一番最初に遣い出したタイミングが良かったのか、
雨の小止みになったのも手伝ってか、
思った以上の人が集まった。

今年の私たちの大道芸は、これでおしまい。
来年もまたフェスティバルなり自主的なり、大道芸に出られることを願っている。

ある日、とある会場に向かう途中、信号待ちをしていたかみさんに、
老婦人が声を掛けてきた。
「大道芸を毎年見てきたけれど、飽きたわね」
大道芸のあり方が、節目に来ているのかもしれない。

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

同時配信

2012-10-29 23:53:39 | 日記
ニコファーレと言うところは、会場の4面全てに映像を映し出すことができる。
場当たりをしている間ずっと客席に坐っていたが、
初めて観る者にとってここは、驚きの連続であった。
この場所で生の舞台をネットに同時配信しようという試みの
その舞台に立った。

カメラ3台、邦楽が杵家七三師以下9名、
舞台転換やネットに配信するスタッフ、出演者など総勢50名という大所帯。
ネットだからこそできるちょっとしたマジック、
開演したとたん流れ出すネットで見ている人たちの反応、
コメントの数々
20分経ったところでアクセスした人は1万人を超えた、
終演時には2万5千人にも、
私にとって全てがものめずらしく、ずっと「へー!」と感心し続けていた。

面白いことに、生の舞台とネットでは、僅かながらタイムラグがあった。

こんな経験、藤山晃太郎氏に声を掛けられなければ、一生できなかっただろう。
とてもスタッフの会話についていくことができなかったのだから。
お陰様で面白い経験ができた。

閑話休題
ロビーに利用者の写真が貼ってある。
数十組ぐらいだろうか。
まだまだ少ないという印象。
中に異色の人がいた。
某政治家と評論家。
ネット配信するのに最適なこの会場に目をつけるとは。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

11月のスケジュール

2012-10-26 23:52:26 | スケジュール
ここには一般の方がご覧になれるものを紹介しています。

11月1日(木) 福島県棚倉町・山岡小学校
 時間:10時40分より
 ご近所にお住まいの方に限らせていただきます。
 入場料などは一切かかりません。
 お気軽にどうぞいらしてください。


11月3日(土) 2012竹とんぼ&あやつり人形大会
 主催:沖電気工業株式会社
 会場:府中郷土の森博物館・田中亭・土間
 時間:おおよそ15時頃から

 沖電気株式会社の社会貢献活動の一つ、養護児童の1日親になる主旨の元
 国際竹とんぼ協会と私たちが協力して毎年行なわれています。
 私たちの公演は上記の通り。


11月9,10日 欧州文化首都 マリボル公演
 スロヴェニアの第二の都市マリボルが、今年の欧州文化首都になり
 1年を通して様々な公演などが行なわれています。
 私たちは昨年のいいだ人形劇フェスタに来たマリボル人形劇場のディレクター
 から声がかかり、文化大使として招かれました。

 9日(金) 18時~
 10日(土) 10時~、18時~

 会場:マリボル人形劇場
 他詳細は、分かりません。
 後援:EU-ジャパンフェスト日本委員会


11月23日(金) 小石川後楽園 紅葉まつり
 時間:13時~、15時~
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今年の三茶は

2012-10-23 01:06:02 | 日記
狭いとは知っていた。
事前に資料として写真が送られてきていたから。
でもこれほど狭いとは思わなかった。
「エコー仲見世」は、ほぼ畳1枚。

大須でも畳1枚の大きさの舞台を用意してくれた。
大道芸用のシートの大きさは、これより間口で60cm、奥行で30cmも大きい。
僅かの違いのようだが、
実際に立ってみると、全然大きさが違っている。
また大須の場合、つま先で立ってかかとを舞台の外に出したり、
端から端までたっぷりと使って、動きの大きさや勢いを何とか出すことができた。

ところが、である。

ここは端へ行くと、そこにはお客さんの足がある。
背中にはうどん屋さんの壁があって、
お辞儀などで前かがみになろうとすると、お尻が壁に当って、
つんのめってしまう。
そして、私の身体で人形を隠さないようにしなければならない。
人形の動きの大きさや、勢いも出さなければならない。
私は考える。
ただひたすら人形を遣いながら考える。
そして狭いところだと無意識のうちに力を凝縮させているのだろうか、
いつも以上に腰を落としているようだ。

「ゆうらく通り」も同じようなところ。

そんな状態だからだろうか、
意外にもお客さんに「面白かった」と随分言われた。

でも狭いところを2箇所は多いと思う。
うちに帰ったら、足ががくがくしていた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

福島の幼稚園

2012-10-19 00:15:15 | 日記
一般に公開する公演ではなかったので告知はしていなかったが、
今日は福島県・中通りにある幼稚園で人形を遣ってきた。
その校庭にポツンと交通規制のコーンのようなものがある。



自転車の練習には年齢が小さすぎるし、なんだろうと思いきや、
放射線量測定器という。
荷物の搬入・搬出に車を乗り入れたのだが、
定点観測なので決して動かさないように、と言われた。

そして搬入に使ったところには巨大な測定器が。



ここに映っている数字は(見えないかもしれないが)
リアルタイムの放射線量なのだという。

除染(汚染された土は下に埋めてその上に客土した)したので
相当に放射線量は減ったのだそうだが、
この園は泥んこになって遊ばせることで有名だったところ、
それが全くできなくなったと、先生の一人は嘆いていた。
園児の数も、定員150名が90名を割るほどに減ってしまっている。
減ることはあっても、入ってくることがなくなったとか。

しかし子どもたちは元気だった。
そして良く見ていた。
私は子どもたちだからといって、「子供向け」はしない。
地唄舞の「黒髪」も見せるが、
子どもたちは決して騒いだりしない。
そして最後に質問コーナーを設けたが、
想像以上の質問の量に、ちょっとたじろいでしまった。
これだけ元気ならば、今受けている理不尽な仕打ちに
決して負けないだろうと、
私は確信した。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする