江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

2023年1月のスケジュール

2022-12-30 01:33:59 | スケジュール
ここには一般の方がご覧になれるものを紹介しています。

1月2日(月) 浪曲定席木馬亭 新春特別公演
 (定席は1日から7日までやっています)
 江戸糸あやつり人形の上りは13時半、中トリになっています。
 定席の公演時間は、1日~3日まで11時~15時半
          4日~7日まで12時~15時半
 会場: 浅草木馬亭(奥山おまいりまち)
 入場料:2500円
 因みに2日の大トリは天中軒雲月師匠。

1月7日(土)、8日(日) 第18回さいたま新都心
             大道芸フェスティバル
 両日とも 12時半~ 1階スターバックスコーヒー前
      14時半~ 東口歩行者デッキ1

1月10日(火)、11日(水) 初笑い 浅草21世紀新春興行
 両日とも13時開演
 会場:浅草木馬亭(奥山おまいりまち)
 料金:当日2800円、前売り2300円
(当日いらしても、上條の名前を仰っていただくと、前売り金額で入れます)

1月22日(日) ドリームシアター岐阜 人形劇鑑賞会
 人形劇団ぽけっと公演 ジョイント公演として上演
 会場:ドリームシアター岐阜 (岐阜市明徳町6)
 料金:1人800円 (4歳以下は無料)
 観劇には応募しなければならないかもしれません。
 ご確認を。
  https://gikyobun.or.jp/dtg/
058-262-2811

1月29日(日) アルコド(ALKDO) ニューアルバム発売記念ライブ
 会場: 青山 月見ル君想フ
 入場料:前売り3500円 当日4000円 (ドリンク別)
  豊田市での橋の下世界音楽祭仕掛け人永山愛樹、竹舞らのバンド
  ゲストはT字路sと武徹太郎(馬喰町バンド)
  DJは大石始とイーグル・タカ(GEZAN)
  彼らに交じってのゲスト出演、さてどうなるのでしょうか。
 問合せ:03-5474-8115 (月見ル君想フ)
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とげ

2022-12-18 00:41:00 | 日記
作業をしていて、とげを刺してしまった。
舞台道具を作っているととげを刺すことはままあって
針先を使って皮膚を切って
などと慣れたもので・・・
と、ふと思う、
縄文人や弥生人はとげを刺したのであろうか。
もし刺さったのなら、どうやって抜いたのだろう。
サルはどうなのだろうか。
あれだけ枝から枝に飛び移っていて、
とげを刺して痛がる様子は見たことがない。

ヒグマが鮭を食べるところをテレビで見たが、
のどに骨が引っ掛かることはあるのだろうか。
カーッ
と引っ掛かった骨を取ろうとしているところは、見たことがない。

もしとげが刺さったり、のどに骨が引っ掛かったりすることが
現代人にしか起こらないのだとしたら
それだけ軟になってしまったということなのだろうか。
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歴史を知る

2022-12-08 00:10:43 | 糸あやつりの歴史
最近歴史を知ることの大切さを説く本を何冊か目にした。
それだけ最近は、
歴史がないがしろにされていることなのかもしれない。
”今”は過去の上に成り立っているのであり、
過去を知ることは今を知ることにもなるのだ。

来年は現代人形劇が始まって100年という年を迎える。
現代人形劇の対極にあるのは、伝統人形芝居である。
現代人形劇の最初の公演は、
1923年の関東震災直後、
伊藤道郎・伊藤憙朔・千田是也3兄弟が灰燼に帰した東京を見て、
こういう時だからこそ気軽にできる人形劇をやったらよいと考え
11月24日から3日間開いた試演会がそれだった。
彼らは1921年から糸あやつり人形を製作していたので
すぐに上演できたのだが、
人形の造形に重きをおいていたため
いざ人形を遣うとなると、相当に四苦八苦したそうである。
その後続いて画家たちの手による糸あやつり人形の上演が
あるのだが、
何故画家たちが糸あやつり人形を遣ったかというと、
実はフランスに留学した画家たちは、
糸あやつり人形の上演を公園で目にしていて、
相当に刺激を受けていたようである。
きっと目にしたであろう人形芝居の絵を
五姓田義松が描いている。
その後伊藤憙朔は《人形座》を作り
1926年から糸あやつりの公演を始めるが
3回目の公演からギニョールによる公演に代わる。
糸あやつり人形は準備するのに時間がかかるし、
操作するのが難し過ぎた。
その後人形劇はギニョールが中心となる。

《人形座》はその後《大阪人形座》に引き継がれ、
それが復活公演に私も関わった《大阪出口座》につながる。

現在人形劇に関わっている人で、
関わる以前に人形劇を一度も見たことのない人は
多分皆無であろう。
ところが、現代人形劇100年という企画を提案しても
各地の人形劇フェスティバルは、全然興味を示さないという。

何とももったいない話である。
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力を抜く

2022-12-01 00:41:07 | 人形について
瀬戸内市の喜之助人形劇フェスタに行ってきた。
今年は昨年末に発表した「操っているのは誰だ?」
パントマイムユニットのシルヴプレとの共演だ。
やっていて面白かったし、評判も上々で、
とても楽しかった。

異業種と言って良いのだろうか
人形劇、もしくは人形芝居とは異なる芸人との共演は
感覚の違いや考えの違いが判って面白い。
今回一番難渋したのが、脱力。
考えてみれば、人形遣いはいつも力が入っている。
人形を持つこと自体力が入るし、
人形が動くためには動機があって、感情があったりするわけで
そうすると、人形を遣う身体のどこかに必ず力が入っていることになる。
人形自体も、とりわけ糸あやつりは
糸を張ることが生きることにもなるわけで、
糸を張らないでぶらぶらさせておくことは
まさしく脱力していることになるのだが、
そういう状態の人形を見ると、
その部分だけが死んでいるように見えてしまう。

今回私自身が人形になるシーンを作ったのだが、
まず言われたのが、「上條さん、脱力!」
そして、「上條さん、顔に力が入っている!」

あぁ私は顔で人形を遣っているのだ。

そこで人形振りをやってみると、まぁこれが難しいこと。
確かに爪先立ちにしていたりするのだから
爪先や足、腰には力が入っているのだが、
吊られていないところはブラブラ脱力していなければならず、
この経験は新鮮だった。
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