江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

佐川美術館

2019-11-02 00:24:28 | 日本の文化について
大須の終わった後、私たちは琵琶湖に向かった。
佐川美術館に行きたかったからだ。
名前からわかるように、佐川急便が造った美術館。

「フランス人がときめいた日本の美術館」
というテレビ番組を見て、とても行きたくなったのだが、
私はちょっとした縁がある。

大道芸の現場で、「お座敷で遣えるか」と問われたことがある。
その人が、佐川急便の営業の人だった。
それから数回お座敷で人形を遣ったのだが、
たった4人に見せたことが1度あった。
会話から美術商を相手にしていることが分かったのだが、
たった4人で、しかも目の肥えている人が相手だと、
流石に緊張する。
その時佐川美術館の存在を知った。

行って良かった。

琵琶湖畔に建っていることから
館は水に囲まれている。



この美術館は、平山郁夫、佐藤忠良、楽吉左衛門の作品しか
集めていない。
他に企画展もあって、この日は「白隠と仙厓」展だった。



最初に平山郁夫に入る。

私の父は風景画家だが、
作品をじっくり見つめていると
始め見えなかったものがだんだんと見えてくる、
そういう深さのある絵を描く人だった。
今までいくつか展覧会に行っているが、
そういう絵に出会ったことが無かった。
ところが平山郁夫の描く絵は、そうだった。
じっくり見て、様々見え方が変わっていくのを楽しんだ後、
他の会場に行き、また戻ってみると、
見え方が変わっているのだ。
この人だけで私は腹いっぱいになり、草臥れてしまった。

休憩後佐藤忠良を見る。
この人も深さを求める人だった。
ここの展示方法は、ぐるりと後ろまで見えるようになっている。
私は各ブロンズ像の背中が気になった。
これが面白い。
私はまたしても腹いっぱいになってしまった。



楽の館では、茶室が見たかった。
見られる曜日が決まっていて、
残念ながら見ることはできなかった。
でもそれが良かったようだ。
もう体力は残っていなかった。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 11月のスケジュール | トップ | 絵の見方 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日本の文化について」カテゴリの最新記事