江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

パン

2017-04-08 00:19:13 | 日本の文化について
学校給食でパンが使われるようになったのは、
アメリカが子供たちに、パンに慣れさせ、
アメリカ産の小麦を売り込むため
と新聞で読んだことがある。
だからと言って和菓子屋にして、愛国心が育つかというと、
そんなことはないだろう。
私は和菓子も好きだが、パンも好きだ。
今の子供たちの多くは洋菓子のほうが好きなのではないだろうか。
ただ主食になるものと、片や嗜好品である。
同列に扱って良いのだろうか。
いろんなところで思考回路がこんがらがっている。
筋が通らない。
無理に推し進めているからだろう。

町のお米屋さんが少なくなって、
なかなか目にしなくなってしまった。
おコメの消費量が、相当に減っていると聞く。
米食は日本人の体質にあっていて
こちらの方が問題になると思うのだが、
実際は誰も取り上げない。
戦前回帰を目指している人々にとって、
お米は鬼門だからかもしれない。
実は日米開戦する前、日本は飢饉に見舞われていた。
朝鮮半島や台湾からコメを入れるも足りず、
そこで目をつけたのが東南アジア。
ベトナムに進駐し、
フィリピンを植民地にしていたアメリカの出方を見ていたが、
アメリカでは、対日強硬派をルーズベルト大統領が抑えていた。
”日米開戦はルーズベルトの陰謀による”とよく目にするが、
憲法をないがしろにしたいがための方便なのだ。

愛国心というが、
日本文化の末席を汚す者として言わせていただけるなら、
日本文化の維持自体危うい状態になっていて
そこも問題にならない。
例えば胡粉、粗塗り用の胡粉が手に入らない。
結髪のほつれ毛用の糸が、浅草橋の糸問屋で尋ねても
その名前すら通じなかった。
そして和裁用の鏝アイロン、
二十数年使って壊れたので買おうとしたら、
東芝製しかなかった。
東芝が潰れたら、もう手に入らないのだろうか。
着物を仕立ててもらうが、
日本人のお針子が少なくなった。
今はほとんど中国で縫っているのだという。

日本の文化をダメにしたのは、
右翼と左翼だと思っている。
共に”天皇制”からしか思考できないのだから。
文化は、
自然、生活の営み、その中から生まれ育ち、伝えられていくのに、
便利さと経済性の中で、切り捨てられていく。
原発避難者を”自己責任”と一言で切り捨てていく人には
決してわからないだろうなあ。
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