江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

15cm の差

2010-09-29 22:41:48 | 2010 ドイツ公演
ユルゲンは私よりはるかに背が高い。
190cmだそうだから、私より15cm高いことになる。
足も大きい。
お土産に下駄を持参したのだが、余りにも小さすぎた。

並んで食事をしていたとき、なんとなく違和感を覚える。
それが何か、なかなか分からなかった。
何日かしてふと彼の顔を見たとき、彼の目が私の目の高さにあることに気付いた。
彼は決して背中を丸めてはいない

ユルゲン恐るべし
15cmの差は
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アウトバーンを行く

2010-09-29 00:28:03 | 2010 ドイツ公演
ユルゲンは、車を3台持っている。
1台は妻サチコのアウディ、もう1台は会社から支給されたアウディのTT、
そしてもう1台はBMWのステーションワゴン。
年式は忘れたが、形が好きだと買い求め、箱だけ残して中身そっくり入れ替えた。
いわば趣味の車。
サスペンションはレーサー仕様、エンジンは4000cc8気筒、座席は白い皮で仕上げて
いる。冬は皮だと特に冷たいので、その下にヒーターが入っているとか。
いわば趣味の車。
結局ユルゲンは忙しすぎて、彼の助手席に乗ることは叶わなかったが、
彼は240km出すそうだ。
でもサチコの運転でもその片鱗を伺うことはできた。
ちょっとアクセルを踏むだけで、グッとGを感ずる。
ユルゲンの隣に坐った日本人は、全身緊張に包まれ、顔が引きつったとか。
それを経験したかった。
でもこういう車に乗ると、エコの走りなんて何の意味があるのだろうかと思ってしまう。

  因みにドイツの燃費の表現の仕方は、100kmを何Lで走るか、という。
  日本では1L何kmかという表現なのだけれど。

ドイツはつくづく車先進国だと思った。
アウトバーンにしても市街地にしても、走りやすいのだ。
センスそのものが違うのかもしれないと思う。

けれど、速度違反には厳しい。
日本みたいにゆるゆるではないのだ。
せいぜい認めて制限速度の1割までという。
アウトバーンは無制限かと思っていたら、状況に応じて制限がある。
そしてやはり無制限になるところがある。
そこを走っていたら、ヒューンと抜いていく車があった。
サチコだって160kmは出しているのだ。
―私には日本の120kmぐらいにしか感じられなかったが―
サチコは200kmぐらいだと言う。
だとすると、240kmってどんな感じなのだ?

そろそろカメラがあるわよ
夜中のアウトバーンでサチコが教えてくれる。
私たちの横をワゴン車が抜いていく。
とたん、ピカッ と赤く光った。
日本でも見たことがない光景だった。

  違反や事故について、よく裁判があるらしい。
  訴訟なんて日常茶飯事だと言う。
  弁護士料が高いでしょうと尋ねると、
  なんと弁護士保険があるとか。

夜のアウトバーンを何故サチコが嫌がるのか分からなかった。
なんと街灯が1本もないのだ。
第1次オイルショックで全部撤去したのだとか。
前方は対向車の光があってまだ安心できるが、後方が真っ暗になることがあった。
交通量の少ないところだと、全体が真っ暗になるところもあるだろう。
そうなるとドイツ人はやはりスピードを落とすのだろうか。

それにしても道の両脇にたっぷりと森がある。
なんて森の豊かな国なのだろうと思う。
車に乗っているうちに、起伏が少ない事に気付いた。
1箇所だけ、デュッセルドルフに行くとき急な勾配があったが、トンネルもなかった。
地形からして車を走らせる条件が整っているのだと思った。

それにしても240kmってどんな感じだろう。
ユルゲンはジャガーに買い替え、6000cc12気筒エンジンを搭載しようと考えている。
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浮世絵

2010-09-28 23:43:31 | 日本の文化について
明治神宮「杜の伝統芸術祭」で浮世絵の摺師と一緒になった。

浮世絵は、版元、彫師、摺師と完全に分業になっているそうだ。
仕事は版元から来るので自分たちが営業で動く事は無いそうだが、
逆に自分たちが独自に仕事をすることはできないと言う。
この3者が集まって組合を作っているが、全国に東京と京都にしかなく、
構成員も全員で100人程しかいないそうだ。

「東海道五十三次」の復刻版を出した話は新聞等で知っていたので
技術の再発見があって面白かったのではないですか
と問うと、現代ではできない摺り方があるそうだ。

また東京と京都では摺り方が違うという。
京都では肉筆画を版画にするので、筆のかすれる具合も忠実に再現するため
版木を何十枚も使用し、摺り方も力を入れず、これは東京には真似ができないそうだ。
逆に東京の摺り方は京都には真似ができないそうで、この文化の違いに興味をそそられた。

古い版木はほとんど残っていないそうだ。
版木は削って新しく彫り直すので、古い版そのものを残す事はなく、
残っていても関東大震災と東京大空襲でほとんど焼けてしまったそうである。
だからたまに地方に流れた古い版木がでてくる事はあるけれど、それらも相当に薄く
なっているとか。
彫るほうも削られる事が前提なので、削りやすく浅く彫っているのだそうだ。
彫る技術も凄いが、それを摺り上げる技術も凄いと思う。

実際にブースに行くと、あの有名な「名所江戸百景 浅草金龍山」の復刻版があった。
見てびっくりした。
お寺の屋根に降り積もった雪の上に降る雪がはっきりと見える。
脇の木々も枝に雪が積もっているが、その枝振りが違うのが良くわかる。
これは図録などの印刷物では分からない。
なぜなら紙に凹みをつけて表現しているからだ。
これも摺師の仕事だという。

かつてシカゴ美術館の北斎展を見たとき、「月に梅」という題材で
紙に丸く切られた紙が貼られその上に梅の枝が伸びているのを見て、
これも凄い表現だと思ったが、浮世絵は生を見ないとその奥深さはわからないと
つくづく思った。
若い摺師は、手に持って紙の薄さも実感してくださいと言ったが
―江戸時代の紙は現代のものより薄いのだそうだ― 
復刻版を私の手で汚す気になれず、そのまま辞退した。

それにしても良い経験をした。
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Security Tool というウィルス

2010-09-27 12:04:24 | 日記
24日(金)の23時頃から25日(土)の1時頃まで
"Security Tool" というウィルスがばら撒かれ、その時検索していたこのパソコンも
しっかり侵されてしまいました。
除去方法をいろいろ調べやってみましたが、パソコン知識の足りなさから
修復に今日までかかってしまいました。
変なサイトを見なくてもウィルスにかかる時代になったようです。
最新のセキュリティシステムに入っていればかからなかったようですが、
入れていたソフトが今使用しているメールソフトとあわず、メールの送受信がしづらく
なったためアンストールしてしまいました。
パソコンは便利ですが、なかなか不便でもあります。

因みに私の除去方法は、
タスクマネージャー → プロセス を開いて
「ランダムな数字」.exe を削除
除去方法を書いた幾つかのサイトには「8桁の数字」とありましたが、
私の場合は5桁でした。
ですからこれを除去するのに、ちょっと決意が必要でした。

今はともかくホッとしています。
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無事帰国

2010-09-23 01:38:52 | 2010 ドイツ公演
無事帰国しました。
何という暑さでしょう。
時差ぼけも手伝って身体が重い事、重い事。
てっきり少しは秋らしさが出ていると期待していたのですが・・・

でも秋刀魚が安く手に入ったので満足しています。
向こうに行っている間少しも食べたいとは思わなかったのですが、
畳の上に坐っちゃうと 条件反射でしょうか、食べたくなってしまいました。

おいおい報告して行きます。
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