江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

2月のスケジュール

2024-01-30 01:04:07 | スケジュール
ここには一般の方がご覧になれるものを紹介しています。

2月3日、4日 府中郷土の森博物館 梅まつり 大道芸
 時間: 12時半頃~15時頃
 場所: 旧郵便局から梅林に向かって降りた辺り
 注意: 博物館本館は改修工事のため閉館しております。
     3月4日から5月の初めまでやはり改修工事のため
     園内全体が閉館、梅まつりは2月3日~3月3日

     また大道芸は雨天中止、曇って寒い日も中止することがあります。

2月10日(土) 佐渡 里山あそび (冬のおおさき里山めぐり)
 会場: 佐渡市羽茂大崎地区内3か所
   ちょぼくり会場 10時より製麺ワークショップ
   大滝楽舎会場
    カイロプラクティック体験 10:00~16:00
    竹スキー作り       10:00~12:00
    大崎の昔案内       11:00~12:00
    昔あそび入門       10:00~12:00
   宮本寺会場
    江戸糸あやつり人形  13時開場、13時半開演
      公演とワークショップ
    トークイベント    15:30~
      ジョニ・ウェルズさん
    文弥人形公演     16:30~
 問い合わせ: 080-5476-9397(田中)
 注意: 関係者の中には、今回の能登の地震で被災された方がいます。
     いろいろ話し合った結果実施することになったそうです。
     余震も続いています。心が温まるような公演になればと
     思っています。

2月15日(木)~18日(日) 浅草21世紀公演
 会場: 浅草木馬亭
 時間: 昼公演(全日とも)   開演:13時
     夜?公演(土、日のみ) 開演:16時
 料金: 前売り 2,500円
     当日  3,000円
(ただし上條の名前を言っていただければ、当日でも前売り扱いになります)
 出番: 1部演芸
 問い合わせ: 03-3844-2130(浅草二十一世紀)

2月23~25日 府中郷土の森博物館 梅まつり 大道芸
 もろもろ2月3,4日に準じます。
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利き手

2024-01-22 17:26:55 | 人形について
テレビで右利きと左利きの話をしていた。
途中から見たので
初めにどんな会話がされていたのか分からないが、
人間の大腿骨は左のほうが右より長くできていて、
軸足になるようになっているのだとか。
だから陸上のトラックは反時計回りに回るのだそうだ。
左足を軸足にして、右足で蹴るから。

また顔の表情は、右のほうが豊かなのだという。
なんだか人間は右利きに生まれてくるように思えるけれども、
左利きは、どの民族であろうが大体1割いるのだそうだ。
ではなぜ左利きが生まれるのか、
それはわからないという。
人類の存続に必要なのかもしれない、とは私の感想。

そんな話を聞いていて、
ふと思いついたことがある。
もし左利きの人がそれなりに稽古して(何も左利きでなくても良いのだが)
手板を右・左同程度に遣えるようになったとしたら
そうすると右で遣った時と左で遣った時で
人形の性格は変わったように見えるのだろうかと。
同じ人形を2体、それに手板を右用と左用を用意して遣い比べると、
違いがはっきりと見えるのだろうか。

現代ジャズピアノに多大な影響を与えたのは
ビル・エヴァンスとマッコイ・タイナー
この二人に共通するのは左利きなのだそうだ。
ビートルズがあれだけの楽曲を残すことができたのは、
ポール・マッカートニーという左利きがいたから?

日本では長いこと左利きは右に直されていた。
古典は今もそうだが、
確かに長唄で5丁5枚(三味線に5人、唄に5人のこと)と並んで
一人だけ三味線を逆に持ったら、様にならないだろう。
日本の場合、右利きを前提に構成されているということか。
その点糸操りはまだ自由が利く。
やってみたいものだ。
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今更ですが

2024-01-19 23:54:52 | 日記


今年の年賀状。
小正月も過ぎて今更なのだが、ちょっと説明を。

新型コロナが流行して、
南米への郵便物が送られなくなってしまった。
その時初めて知ったのが、
海外への郵便物は、航空会社の善意によって成り立っていたということ。
2020年の暮れ、南米に送った年賀状がすべて戻ってきてしまった。
日本から先には送れないとのことだった。

それが去年の暮れ、ブラジルとアルゼンチンには送れると知り
喜んで送ったのだが、
ボリビア、ペルー、パラグアイにはまだ送れないとのこと。
それでブラジルに到着したのを知って
その3か国のお世話になった方々に公開した次第。

メールにすればよいではないかとの意見もわかる。
否定する気はないのだが、
私は、葉書を手に持って裏を見て
(最近凝った絵が多いのだ)
そこに近況がちょっとでも書いてあると嬉しいのだ。
だから私も、相手を思い浮かべながら一文を書く。

年賀状の送り先が、年々減ってきている。
皆高齢化しているので、止めてしまう人が多い。
確かにこれがあることもあって、
年末はいつもバタバタしている。
いつまで続けられるのかなとも思う。
でもできるだけ続けたいと思っている。
獅子にこだわりながら。
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子どもたち

2024-01-11 01:51:08 | 大道芸
今回のさいたま大道芸フェスタは、子供たちが多かった。
しかもよく見ていた。
そしてとりわけ4回目が面白かった。

舞台になるシートを敷くとすぐに、一直線に座る。
ちょっと舞台に近いので少し離れてもらう。
中に一人、ちょうど真ん中に座った子が、
少しだけ前に出ている。
同じジャンバーを着ているので弟と思しき子が
盛んに下がるように言うけれども、動かない。
「かっぽれ」を遣い始める。
飛び出た子の隣の子が、食い入るように見ている。
「解説」になると、糸が手板のどこに付ついているのか見ようと
身を乗り出して、飛び出している子と並んだ。
これは面白いと思い
人形の遣い方を言うところでこの二人の子に絡んだ。
すると私の背後で見ていた子や客席奥で見ていた子らが
一斉に前に詰めてきて、ちょっとした人数になった。
そのまま「酔いどれ」に入ったのだが、
子どもたちはひしめき合いながら前へ前へと迫ってきて
ついに膝がシートに乗るくらいまで迫ってきてしまった。
かみさんが前に出てきて離れるように促しても
動きゃしない。
私は笑ってしまった。
そしてパレスチナを回ってオリーブ山に行った時を
思い出していた。



この時は600人もの子供たちが来て、
見づらくて押し合いへし合いが始まって
子どもたちが舞台に乗ってしまった。



人数に大きな違いはあるけれど、
私には同じに感じてしまうのだ。

子どもたちは、生まれたところの環境や文化・宗教、
言語や肌の色がどう違おうと、
生まれたときの感覚や感性は同じなのではないかと思っている。
それがそれぞれ成長していくうちに別れていくのだ。

そして今のパレスチナを思う。
「ガザに平和を」
そう言って、祈りを込めて「獅子」を舞わす。

人はどうしてこんなにも残虐になれるのだろう。
ホモサピエンスがグレートジャーニーで世界に散っていき
各地でネアンデルタール人や原人らと交わるのだが、
発掘された骨を見ると、戦った傷跡がないのだそうだ。

「獅子」を遣い終わった時の拍手、
獅子で頭を噛んで回った時の笑顔、
とても掛け替えのない時を過ごしていると感謝しかない。

被災地や紛争地に一日も早く平安な日が来ますことを。
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