江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

11月のスケジュール

2022-10-26 00:28:25 | スケジュール
ここには一般の方がご覧になれるものを紹介します。

11月6日(日) 旧吉田屋商店 大道芸
 時間: 13時~15時
 場所: 「上野桜木」の交差点角
    ヘブンアーティストのHPで確認してください。

11月13日(日) 旧吉田屋商店 大道芸
 時間: 13時~15時
 場所: 「上野桜木」の交差点角
    ヘブンアーティストのHPで確認してください。

11月19日(土)、20日(日) 喜之助人形劇フェスタ
 会場: 岡山県瀬戸内市中央公民館ホール
 時間: 19日(土) 10時10分~、15時~
     20日(日) 11時~、15時~
 今回は、パントマイムユニットのシルヴプレとのコラボがあります。
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盗む

2022-10-04 01:41:40 | 人形について
以前にも書いたかもしれないが、
修業時代、よく「芸は見て盗め」と言われた。
今の時代、「教わらないと判らない」とよく聞く。
確かにそうとも思うのだが、
教わるとき、
教える人が教えようとすることを
教わる人がしっかり見ているかというと
そうでもない。
私がそうだった。
師匠に「お前はどこを見ているんだ」と
何度も言われた。
多分、基本的なことを身に付けていないと
教わるにも、教われない。
ところが独立してしばらく経つと、
師匠や先輩たちが言っていたことが
様々なところで思い出される。
新しく胴を作って糸穴を開けるとき、
カシラののど木に焼き鏝を挿す時など様々なときに
師匠はああ言っていたな、
先輩はこう言っていた、と。

大道芸に出始めたとき、
観客に「雪斎に遣い方が似ている」と言われたことがある。
雪斎とは私が”大先生”と呼んでいた人で
旅公演に随分と永い間お伴していて、
舞台裏から遣う姿をじーっと見ていた人だ。
人形を遣う姿に無駄がなく、美しかった。
だから言われたときは嬉しかったし、
不思議でもあった。
見ていただけでそうなるものかと。

立川志の輔師匠とは2度ご一緒した。
こう言っては何なのだが、
仕草が師匠の談志師匠とそっくりなのだ。
不思議だった、
師匠から離れてもう何十年と経つのに、と。
それだけ談志という人が強烈だったのかもしれない。

私とジャンルの違う舞台や映像を見て、
刺激を受けることは多くある。
人形だったらどうなるのだろうか、
つい考えてしまう。
人形を遣っていて、
ふとその時の感覚がよみがえってくるときがある。
こんなことも盗んだことになるのだろうと思う。
人の金は盗まないが、
いくつになっても人の芸は盗んでいる。
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