江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

12月のスケジュール

2011-11-30 01:14:30 | スケジュール
ここには一般の方がご覧になれるものを書いています。

12月18日(日) 
 未来に輝け! ふくしまの子どもたち 西郷公演

 場所:西郷村文化センター (西郷村大字熊倉字折口原40)
 時間:13時~16時
 問合せ:0248-25-2755
 私たちのほかに、活動弁士・斎藤裕子による「ロイドの要心無用」
 RK(サックス:板橋亮、キーボード:細川佳那枝)による
   「みんなで作るコンサート」
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カレーとカメ

2011-11-27 23:36:37 | 日記
どういう因果なのだろう、そこにカメがいた。
体重30kg、

爬虫類は皆冬眠すると学校で習ったが、それは間違い
とマスター。
このアフリカ産のカメには、冬眠の遺伝子は持ち合わせていない、
だから冬眠しないのだが、変温動物らしく箱から出されても、動かない。
ストーブの前でジッとしている。
ところが、カメラを向けると、頭を出してしっかりポーズをとった。



観客が入ってきて、カメを避けるように座席に着く。
人形を遣い始める。
しばらく経って、客席がざわつく。
カメが動き始めたのだ。
なんと私たちの舞台にお尻を向けてしまったのだ。
人形が嫌だったのだろうか、だとしたらしっかりした(失礼な?)カメだ。



奥さんは動物のセラピーになりたいと言う。
ここには保健所で処分される直前に受けだされ、人間不信に陥った犬がいるなど
ここにいる動物は皆いわくつきだ。

それにしてもカレーは抜群に美味しかった。

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小石川後楽園

2011-11-26 23:05:35 | 日記
いつもここで人形を遣うときは日曜か祭日なのだが、
今年は土曜日になってしまった。
人出はそれ程多くないだろうと思ったが、紅葉を期待している人が多いのか
なかなかの人出だった。

ところがその紅葉、今年は遅い。
毎年同じような時期に来ているので、枝ぶりや紅葉の具合など毎年変化しているのが
分かり、それが楽しい。
それにしても今年の紅葉の遅れは、10月まで暖かい日が続いたせいだろうか。
それでも控室の涵徳亭から見たもみじの様子は



もうちょっといいところを切り取ると



来週末は、きっと素敵な紅葉が見られるだろう。
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福島の渋柿

2011-11-25 19:29:57 | 日記
調布産の渋柿は、実に旨い干し柿になった。
でもたった19個。
物足りない。
どこかで手に入らないかとインターネットでも捜したが、値が高すぎる。
もしかして福島で手に入ったりしてと、甘い期待を持っていた。

福島市内を走っていて、方々でたわわに実った柿を見つける。
何度車を止めて取らせてもらおうかと思ったことか。
いかんせん甘柿と渋柿の違いが、私には分からない。

そんな話を国見町立大木戸小学校へ行ったとき、校長先生やスタッフの前で
口にしてしまった。
福島は柿の名産地、しかもこの辺りは放射線量も低いらしい。
ところが、大量の柿が捨てられていると言う。
もったいない。
干し柿は皮を剥いて作るから、ほとんど影響はないはづ。

舞台の仕込を終え、近くの食堂に昼食を取りに学校を出たら、
辺りは柿畑らしく、目の毒になる光景。
すると直売所があって、ありました。
コンテナ一杯に、しかも格段の安さで。
風評被害から作っても売れないだろうと、今年は自粛したとか。
原発事故で、本当に多くの人が翻弄されている。

もちろん購入して、今我が家の軒にぶら下がっている。



大木戸小学校が廃校になるのは、学童が減って全町の小学校が1つに統合される
ためだそうだ。
校庭から見える景色は美しく、また空気が美味しい。
はっきりは分からないが、何かが崩壊しているのだろう。

全校生徒56名、全員が人形を持ってみる。



人形は、子どもたちにとって重い。
でも人形が動いているのが分かると、どの子も笑みがこぼれる。
みんな強く育っていってほしいと、切に思った。
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宮代第1仮設住宅

2011-11-20 23:41:47 | 日記
浪江町から避難した人たちが入ったこの仮設住宅は、8月から入居が始まったそうだ。
就学時期から大きく遅れての入居だったため、子どもがいない。
所帯数40数戸、入居者数80名、内21所帯が一人住まいという。
60歳以上が多くを占める。

仮設住宅は、テレビで見たよりも冷たく、無機質に見えた。
何よりここは辺鄙なところにある。
打合せに行ったとき、大いに道に迷った。
住民が一言
「ここは過疎ですよ」
私には陸の孤島に見えた。
その中で1本、ケヤキが鮮やかな紅葉を見せていた。



自治会ができ、入居者の名簿を役場に求めると、個人情報保護法を盾に
断られたそうである。
こんなときこそ親睦が大切なのに、隣人を知る第一歩の名簿すら提示できないとは。
こんな役立たずな法律なんか、クソ喰らえ
とは、私の弁。
それで1軒ずつ尋ねて名簿を作成。

住民と話していると、生きている間にふるさとに戻る事はできない
そんな言葉がつい出そうになっているのが分かる。
地震で家は壊れている。
月1回の帰宅で少しずつ片付けてはいるけれど、人が住んでいないと
家は荒れる。直さなければならないけれども、手が付けられない。

浪江町出身者ばかりと言っても、いろいろな地区から集まっている。
だからまだ近所付き合いという感じではないらしい。
私の頭に「祭り」という言葉が浮かぶ。
出身地区がバラバラなので共通の祭りがなく、まだ何もやっていないと言う。
「でも、毎日何かしら行事があるんですよ」
「つい数日前、東京電力に対する補償請求書の書き方の説明に、弁護士が来ました。
今頃ですよ!」
誰か芸人による慰問があったか尋ねると、素人が1回あったきりだと言う。
じゃあ、私たちの公演を、祭りにしましょうよ

当日、ビールや酒、焼酎などを買い込んで乗り込む。



30人ほど集まっただろうか、自治会の人と酒やお茶を勧める。
ともかく大いに楽しんでもらおうと、小噺で口火を切る。
最後、獅子で頭を噛んで回る頃になると、笑いが弾けた。

自治会の人に感謝される。
「酒が美味かった」
これまで酒を飲むと言っても、家で一人で飲むだけで
人と一緒に飲む機会がなかったそうだ。
「家で飲むと、相手は母ちゃんだけだろう、なんかつまらない感じがしていたけれど、
今日はこの会場に母ちゃんが入ってきたとき、母ちゃんが綺麗に見えたよ」
すかさず私のかみさんが口を挟む。
「それを奥さんに言ってあげてくださいよ」
みんな笑顔。
「俺たちも何か企画しよう」
「まずは2次会だ」
また笑い。

この人たちとは、関わり続けたいと思った。
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