江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

今年、そして来年

2023-12-30 00:57:44 | 日記
よく「コロナ前に戻る」という表現がされるけれど、
私は「コロナ後になる」と感じている。

違和感を感じることがいくつかある。
「デフレ脱却」とか「2%の物価上昇率」なんて言葉が
まるで化石のごとく言われ続けているけれど、
我々庶民からすると、「やめてくれ!」としか言いようがない。
どれだけ物価が上がればよいというのだろう。
給与が上がれば良いという。
それはサラリーマンに限ったことで、
そのサラリーマンですら、給与が上がらず
物価高に対応できないでいる。
台湾から企業が進出してきた。
以前は逆だった。
それだけ日本での人件費が安いということだろう。
祖rだけ日本の価値が下がっているということ。
でも政府・日銀は決まり文句しか言えない。
手の打ちようがないから。
日本経済に対して危機感しか私にはないのだが。

こういった状況にした張本人は、あの安倍である。
彼が政権を取った時から野党に対して
「魔の・・・」
と言い続けていた。
その言い方に私は違和感を持ったのだが、
世の中その言い方に浮かれていた。
何年たっても学校からいじめはなくならない。
いじめは大人の世界でもあるだろう、
彼の言い方は、いじめそのものではないか。
ではなんでこんな言い方が平気で発せられるのだろう。
その答えを最近見つけた。
明治維新の時の「勝てば官軍、負ければ賊軍」
靖国神社につながる。
官軍側の死者しか祀っていない。

しかし西南の役の激戦地、田原坂では、
両軍の戦死者の名前を刻み、慰霊している。
滅亡した平家の霊を慰めるため、平家物語は創られた。
大化の改新に敗れた蘇我入鹿の墓が、残っている。
各地に鬼を祀った祭りが残っているが、
その鬼は、時の権力者に敗れた地元の豪族だと
言われていることが多い。
日本では、元々敗者を称える精神があったのではないか。
それをひっくり返したのが
明治維新だった。
皆どこかに「勝てば官軍、、負ければ賊軍」の意識を
持っていないか。
官軍でありたいから、だれか賊軍になる人間を探し、攻める。
いるではないか、国会議員に。
この手の人からは、人権を守るという言葉は出てこないだろう。
そしてこの手の人たちは、
「明治の日」を作ろうとしている。

自由と民主主義を守ると言っていた国々は、
イスラエルのガザ侵攻にいち早くイスラエル支持を表明し、
ガザでの虐殺をただただ傍観している。
彼らの言っている自由と民主主義って、何だったんだ。
世界中の価値観が崩れ去ろうとしている。

イランが動きは始めた。
ホルムズ海峡が封鎖されると、
原油が動かなくなる。
そうすると日本は・・・

確かに今はひどい時代かもしれないが、
自分たちにできるのは
現実をしっかり見つめ、そして何ができるか、すべきかを考えること
その先に明日があり、年が明ける
と、私は思っている。
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1月のスケジュール

2023-12-28 00:12:55 | スケジュール
12月のスケジュールをお知らせすることを忘れてしまいました。
すみません。

ここには一般の方がご覧になれるものを紹介しています。

1月6日(土)、7日(日) 
  第19回さいたま新都心大道芸フェスティバル
 会場:両日とも1回スターバックス前
 時間:両日とも 12:30~、15:30~
  今年は会場の移動がありません。きっと二人とも年を取っているので
  気を遣ってくださったのでしょう。

1月28日(日) ドリームシアター岐阜主催公演
 「花咲かじいさん」 人形劇団ぽけっと
    (併演:腹話術どらちゃん)
   ゲスト:江戸糸あやつり人形
 会場:ドリームシアター岐阜 7Fメインホール
 時間:10:30~11:30
 チケット代:1人800円(4歳以下無料)
 定員:80名
 応募方法:ホームページからの応募(1月11日(木)必着)
      https://gikyobun.or.jp/dtg/       
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福井の神社

2023-12-18 00:34:14 | 日記
なんとなく縁遠いなと感じる県に福井が入っていたが、
独立する前に1度、独立してから2度行き、
すっかり気に入っている。

独立する前は一人で永平寺に行き、
本当は独り歩きできないのを
あれこれ覗いているうちいつの間にか集団から遅れ、
結局一人で歩くことになったのだが、
これが良かった。
雲水と同じ空気を吸っている、
そんな新鮮な気持ちが感じられた。
2度目に行ったときは独り歩きが許されていたのだが、
でも1度目ほどの新鮮な感じは
残念ながら無かった。

独立して行ったところは
丸岡城も面白かったし
一乗谷も、たまたま寄り道して正解だった。
城址の小高いところに立つと
ふと信長の気持ちが湧いてきて
ここは恐怖の谷間だったのだろうな、と思えてくる。

そしてその時の目的地が
越前市の大瀧神社(岡太神社)だ。



越前和紙で有名なこの地の守り神
江戸時代の造りというが、
芸術新潮の百神社に載るくらいユニークなつくりなのだ。
写真技術が悪くてそれほどの面白さは出ていないかもしれないが、
機会があれば実際に見て欲しいと思う。

そして今年の10月鯖江に行った機会に
たまたまテレビで見た漆器神社に行ってみようと思った。
走った道路は漆器街道
河和田地区に入ると大きな看板で「漆器の里」
ここがこんなにも漆器で有名だとは、
恥ずかしながら知らなかった。
わが愛車にはナビは付いていない。
地図を見ながら探していると
「山うに」の看板。
なんだなんだと神社よりそっちのほうが気になり
車を止める。
たまたま店から出てきた大学生に声を掛ける。
一人が丁寧に教えてくれる。そして神社の行き方も。
なかなかかわいい女性だ。

その時初めて漆器神社が二つあると知る。
行ってみると、一つは八幡さんの末社で、
新しく作られたもののようだ。
そこには漆器発祥の地の碑。



古いほうに行く。



苔むした階段、



はけの碑も。



輪島に行ったとき、輪島塗に使う筆で
琵琶湖畔に生息するネズミの毛を使った筆が、
護岸工事でネズミが減ったうえ
ネズミを捕まえる人もいなくなって
この筆が使えなくなれば、もうありません
という話を聞いた。
ここは大丈夫なのであろうか。

近代化という言葉の聞こえは良いが、
その陰で日本文化は崩れていく。
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仏像

2023-12-02 00:14:11 | 日記
韓国・全州に行ったとき、母岳山(モアクサン)金山寺に
連れて行ってもらった。
この母岳山には北朝鮮を建国した金日成の祖父の墓が
あるそうで、
韓国で最も安全なところと言われている。

このお寺の仏像群を見て、いろいろ考えた。
かつて中国・韓国・日本の金剛仏を並べた展覧会に
行ったことがある。
その時はひいき目を差し引いたとしても
やはり日本の仏像が一番洗練されていると思った。
それは文化が伝播している中で、
ある意味当たり前のことかもしれない。

でも、と今は思う。
それぞれの地域で、
仏に求めるものが違っているのではないか、と。
日本でも白鳳時代、平安時代、鎌倉時代と
政治の中心地が変わるに伴って仏像が全然違っている。
私が一番好きな鎌倉時代は
平安時代まで続いた奈良の仏教界の支配から離れ
新たな構造を作り上げ行く中で生まれていったもの。
厳しさがある。

それに引き換えここのはなんと優しいことか。



四天王の広目天がこれである。
そしてその足元にある邪鬼、



邪鬼と呼んでよいものか迷う。

文殊菩薩が座っている獅子も優しい。



五百羅漢も表情豊かで人間味あふれる。



そして阿弥陀様の一番脇にいる仏様、



手を合わせる先に目をやるのではなく
少しずらしている。
之にはどんな意味があるのだろう。

どの仏様も優しい顔をして
きっとこの時代のこの地域の人々は、
仏様に優しさを求めたのではないかと思った。

人形を作ることもあって、仏像はよく見る。
直接の影響はないのだが、実に面白いのだ。

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