江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

遺跡調査

2017-12-28 23:27:54 | 日記


以前掲載した写真と同じで恐縮だが、
石器の話。

左右にある一番小さな矢じりの形をした石器
アメリカ型石鏃(せきぞく)と言うのだそうだ。

私に福島で遺跡調査をしている知人がいる。
アメリカでこの標本をいただいたときに
帰国したら彼に見せようと、すぐに閃いた。
それが実現した。
彼はすぐにふたを開けると
この小さな矢じりを取り上げ
「いやぁ、本物を見るのは初めてだ」

本物?

アメリカで多く出土し、
日本では北海道と東北に僅かに出てくるのだそうだ。
特徴は矢じりの根元、竹や枝に括り付けるところが
くびれているところ。
日本で多く出土するのは、
くびれずにまっすぐになっている。

すぐに出土したものを整理し復元するところに案内され
仲間を呼んで紹介された。
皆”本物”の標本に興味津々、
口々に”本物だ””本物だ”
ついでに”なんで持っているのだ?”

グレートジャーニーで人類が移動し
アジアからシベリアに、そして北アメリカに移動したのなら、
アメリカ型石鏃は、北アメリカから日本にもたらされた?
人類が逆に移動したと言うこと?
彼は同時発生だろう、と言う。
日本で発見された”本物”の石器を見せてもらう。
なんと繊細なんだろう!
皆同時に感じたらしい。
”日本人”は、石器時代から手先が器用だった!

そして復元された巨大な土器から、
かまどのすすが付いたままの土器や、
古代米がこびりついたままの土器のかけら
鯛を焼いて食べたから残った歯の化石など見せてもらい、
話を聞いているだけで想像が膨らむ。
古代人は、鯛やススキなどうまい魚しか食べていなかったそうだ。

2時間もお邪魔していたのだが、
もっともっと話を聞いていたかった。
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1月のスケジュール

2017-12-28 00:11:25 | スケジュール
ここには一般の方がご覧になれるものを紹介しています。

1月6日、7日 第15回さいたま新都心大道芸フェスティバル
 6日(土) 12:30~13:00 G(駅前自由通路)
      14:00~14:30 K(はなみずきウォーク)
 7日(日) 12:30~13:00 G(駅前自由通路)
      14:30~15:00 K(はなみずきウォーク)

1月13日(土) ギャラリー 無寸草とづづ 
 時間: 17時~
 場所: 世田谷区代沢2-29-14 宮川ビル2F
 料金: 飲み物付 2000円
 問合せ: 03-3419-8426
  初春の展示の中で舞う人形

1月28日(日) お正月だよ! 風流芸ライブ vol.15
 開演: 15時~ (開場は30分前)
 場所: 元赤坂神社 社務所2階
      新宿区早稲田鶴巻町568
 木戸銭: 2000円 (前売り1500円)
 問合せ: 03-5155-7244 (源吾朗事務所)
 
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パレスチナ

2017-12-22 23:09:43 | 日記
よくぞ賛成票を投じたものだ、
あれだけトランプの腰巾着になっていたから
棄権するかと思っていた。

今から17年ほど前、パレスチナ・イスラエルを
公演して回った。
丁度第2次インティファーダが始まったばかりの時で
10月の予定をずっと延期していたのだが、
選挙で強硬派のシャロンが首相になったばかりの
お互い出方をうかがっていた3月に
ほんの少しの平和な時ができて、回ることができた。

しばらくしてクリントン大統領が平和へのロードマップを
発表したが、一読してこれは無理だと思った。
難民の帰還について、何も書かれていなかったからだ。
案の定何の解決にもならなかった。

イスラエルは四国よりも小さな国、
私たちが行った時の人口は600万人で、
その内イスラエルアラブの人口は200万人だった。
イスラエルアラブの出生率は非常に高く
いつかは人口比率が5割を超すと思われていた。
そこでイスラエル政府はどうしたか、
ともかくユダヤ教徒を増やすため、
自称ユダヤ教徒も含めて100万人の移民を受け入れた。
その人たちをどこに住まわせるか、
国連でパレスチナの領土と決められた土地なのだ。

イスラム教では、土地は誰のものでもなく
アッラーの神のもの、
だから個人的な所有者はいなくて、その隙を衝いた形なのだ。

そして入植者のほとんどが農業を営む。
ところが入植したところはほとんどが沙漠。
そこでレバノン南部に侵攻し、ゴラン高原を支配し、
ヨルダン川の水利権を奪って、
沙漠を肥沃な土地に変えていったのだ。

そもそもイスラエルと言う国は、
アラブ諸国が握っている石油の利権にくさびを打つため、
英米がシオニズム運動を利用して造った国。
そもそもが政治的なので、問題解決の糸口が見えない。

嘆きの壁を訪ねた。
入り口での検査が厳しく、金属探知機のゲートをくぐるのだが、
私だけビービー鳴る。
あらゆる金属を出したが、鳴る。
ふとポケットの中で手に触ったものがある。
出してみるとチョコレート。
アルミ箔が反応していたのだ。
みんなに囃し立てられる。
一人でこっそり食べようとしていたんだ!! っと。
ちゃんと神様が見ていた、と言うことか。

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柴又寄席

2017-12-19 00:06:40 | 日記
詳細が分かり次第お知らせすると”スケジュール”に書きましたが、
実は当日までわかりませんでした。

以前出演したことがあり、
最初の打ち合わせで、
以前と同じように舞台を組むと話していましたので
時間や持込みの道具類に問題なく
3日前に知人が見に行きたいとのことで
問い合わせの電話をするまで、
何の連絡もしていませんでした。
予約はもうすでにいっぱいになっていて、
少しも余裕がないとのこと、
凄いなぁと感心していたら、
ここで感心していてはいけないと知りました。

一般に広報する前に、はがきチラシを送付したのだそうですが、
それから3日間で完売してしまったとのこと、
だからポスターやチラシを作る意味が無く
原稿は出来上がっていたのに、印刷に回さなかったそうです。

今回が20回という節目の会がこのように盛会で、
その場に居合わすことができたのは
幸せなことでした。

柴又寄席は夏と冬の2回行われていて、
夏は三遊亭兼好師匠、冬は古今亭文菊師匠と
固定していることが特徴。
お二人とも、それぞれに個性があって上手い。
上手いから私も気が張る。
これが”切磋琢磨”と言うものかと思っています。

実は前々日の丸一仙翁師匠の一門会も満席になっていて、
こちらは23回目。
23年間も続けていらっしゃるのだから、
凄いとしか言い様がありません。
そして親方の太鼓は、惚れ惚れとしてしまいます。

私は人についているんですね。
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子どもたち

2017-12-13 23:42:01 | 日記
そこは東京でも有名な繁華街の近くにある保育園、
住宅街の中のモダンな園舎の奥にある園庭は、
ブドウ畑と林に囲まれた土の庭、
見事に晴れ渡った青空の元
子どもたちはのびのびと人形に反応した。

酔いどれがお辞儀をして最後の挨拶をするとき
真正面に座った男の子が
「この顔嫌い、早く行って」
すかさず別の子が
「お母ちゃんそっくり」
言った子のお母さんがオカメ顔かどうかは
流石に追及しなかったが
子どもたちの反応はいつも楽しい。

この保育園の素晴らしいところは
父親の参加が多かったこと、
土曜日と言うこともあったが、
父親たちも豊かに反応していて、
この保育園の姿勢が良いからだろうと感心した。

福島県内のこども園に行ったときは、
公演が終わった後、年長の男の子が3人やってきて
「人形を教えてください」
これほど嬉しいことはない。
早速人形の持ち方を教えて遣わせたら
どんどん仲間が増えていき、
ワイワイにぎやかに。
直前にあやつり人形を作るということをしていて
興味を持ったのだろうと先生は言う。
子どもたちには重すぎるので私が介助しながらだったが
その真剣な顔が印象的だった。

何年か前ある保育園で
ほかの園児たちは皆部屋の戻って
0歳児だけが7,8人残ったことがあった。
もちろんそれぞれ保母さんに抱かれているのだが、
獅子で頭を噛んだ後も帰る気配が無く、
ならば、と、獅子で子供たちにじゃれ付いていたら
子どもたちは嫌がることもなく
いつの間にかとても安らかな空気が流れ出し
しばらくそうして過ごしたことがあった。
あの空気はどこから生まれたものだろう
とっておきの時間だった。


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