江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

晩夏

2016-08-31 23:33:30 | 日記
今年はセミが多かった。
アブラゼミとミンミンゼミが競うように鳴き、
夜もちょっとした喧騒に見舞われた。
我が家には冷房が無いので窓は開けっ放しなのだが、
だから何度も飛び込んでくる。
ゆっくりお酒を飲みたいのに、ばさばさ飛び回り、
天井からほこりを落とすは
時にはぶつかってくるはで、
落ち着かない。
部屋の中で鳴かれた日には五月蠅くって
テレビなんか見ていられない。



大概朝になると居なくなっているのだが、
中には余りに居心地が良かったのか、鎮座しているのがいて、
その時は流石にそっと手で包むと
外に追い払ってしまった。

それがある夜、突然鳴かなくなった。
その代りコオロギが鳴き始め
昼はツクツク法師が合唱に参加するようになった。



虫の世界では、その日を境に秋になったようだ。
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9月のスケジュール

2016-08-31 00:03:32 | スケジュール
夏の旅回りも終わり、これからは10月大須で披露する人形創りに専念しなければ。
ここには、一般の方がご覧になれるものを紹介しています。

9月11日(日) 羽生PA 鬼平江戸処 大道芸
 時間: 13時~、15時~、17時~

9月17日(土) 上野桜木 旧吉田屋商店 大道芸
 時間: 13時~16時

9月19日(月・祭) 上野桜木 旧吉田屋商店 大道芸
 時間: 13時~16時

9月22日(木・祭) 上野公園・蛙の噴水前 大道芸
 時間: 14時~16時

9月24日(土) 上野桜木 旧吉田屋商店 大道芸
 時間: 13時~16時

9月25日(日) 上野桜木 旧吉田屋商店 大道芸
 時間: 13時~16時

今月は大道芸が多いのですが、台風が多く発生する月でもあり、
お天気が気になります。
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長島愛生園

2016-08-24 00:41:38 | 日記
今回から「喜之助フェスティバル長島愛生園編」と呼ぶことになった。
今回だけかもしれないが、なんとなく”格”が上がった感じがする。

地元の人形劇団「びっくり箱」と「つきみ草」から4名が参加。
初めお手伝いだけと言われたのだが、
お願いして人形を持ってきてもらった。
彩が華やかになる上、
地元の人が演ずることが大切と思うからだ。
案の定、大いに受けていた。

観客は、患者さんが23名、スタッフが園長さんはじめ10名ほど。
患者さんの平均年齢が85歳を超えたと言う。
車いすの方が増えた。
でも楽しんでいただけた様子、
何よりと思う。

もう10年ほど通っているのに、
海岸に突き出している桟橋のようなものに、初めて気付いた。

初めて訪問したとき、橋を渡って島に入ると
そこに検問所があった。
施設の人は、案内所と呼んでいたそうだ。
今は壊してしまって花壇になっているが、
かつて患者さんたちのおかれた状況が伝わってくるものだった。



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花火大会

2016-08-18 16:01:19 | 日記
神明社廻り舞台を維持管理するには、お金がかかる、
そこで公演の時にお酒でも売って収益金をそれに回すように提案したら、
いつの間にか地区の祭りになり、
しかも絶えてしまいそうな花火大会をしたいとなった。

花火の火付け役を人形でできないか

お世話になっている松尾さんから電話を受け、
断れる筈がない。
(今回の公演も、彼の一家の協力が無ければ成り立たなかった)

当日花火師と打合せし、
花火を打ち上げる合図のロケット花火に着火するとわかった。
ところがこの花火、噴射の炎が大きいらしい。
人形の糸が燃えるのじゃないかとなった。
試し打ちが1回だけできると言うので、
屋台などが出来上がったところでやってみようとなった。
ところが、5時頃から雨が降り出し、
公演自体危ぶまれる状態に。
幸い6時過ぎには止んだが、
もう試射どころではなかった。
どこにどう仕込まれ、スイッチがどうなっているかも確認できず、
そのまま公演に。

カーテンコールで松尾さんそっくり人形を持って出て、
そのままロケット花火があるだろうと思われるところまで
松尾人形を歩かせ
花火師に声を掛けられ、仕掛けの位置に到着、
ところが、真っ暗。
たまたまケーブルテレビのカメラが入っていて、
その明りで、マッチに火をつける種火の蚊取り線香と
マッチで導火線に火をつけたように見せて
電気で火をつけるそのスイッチは確認できたが、
ロケット花火はどこにあるのか確認できない。
花火師にもう少し離れるように指示されたけれども、
言われるままに動くしかない。

蚊取り線香を人形の手の先においてもらい、
マッチに火をつける。
よし、と地面に火をつけるようにもっていき、
足でスイッチを押す、
一瞬何が起こったか把握できなかった。
パーッと炎が噴き出し、
ロケットは飛んで行った。
そして花火は打ち上がる、
歓声も上がる。

小さな火の粉が手に当たったが、人形は何でもなかった。

低く上がる花火はなかなかの迫力で、
ちょっと見惚れてしまった。



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魑魅魍魎絵巻

2016-08-17 23:46:10 | 人形について
デカルコ・マリィ~☆氏から誘われ、初めて大須大道町人祭りで出演した時
独特の緊張感が出演者にも観客にもあり、
その不思議な空間、雰囲気に魅せられてしまった。

人形劇も人形芝居も、今はほとんど世間に注目されない、と私は思っている。
理由は様々あるのだろうが、
大きなものは、演ずる側にも見る側にも大きな固定概念があるということ。
それを壊したいと、独立する前から思っていた。
そこで始めたのが大道芸であり、
様々な人とのコラボレーションであった。

この魑魅魍魎は不思議な舞台である。
名古屋・大須もそうだが、ここも小さな子供も観る。
人形が出ると子どもたちの
「怖い」
という声が聞こえてくる。
でも、帰ったりしない。
最後までしっかりと見ているのだ。
そんな舞台を飯田で見せたかった。

会場の神明社廻り舞台と出会ったことも大きい。
雰囲気はたっぷりあったし、
廻り舞台といいながら
80年近く廻っていなかったのだから。

廻った瞬間、どよめきに似た声が上がった。
投げ銭も飛び交った。

でも半周しかしていない。
今度は1周する舞台も持っていこう。
でもこんな企画を考えると、滅茶苦茶忙しくなるのだ、
目が回るほど・・・





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