江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

古要神社

2016-03-31 11:10:58 | 日本の文化について


古要神社と書いて、こひょうじんじゃと読む。
どうあってもこよう神社としか読めないのだが、
そう思っていたら、
なんと表の看板にどうどうと「こようじんじゃ」と書いてあった。

?????

国道10号線から入るのはわかっていたが、
入り口の目印が全くない。
もちろん案内板もない。
通り過ぎてすぐに通り過ぎたことに気付いた。
戻ったものの、道は畦道のような狭さ。
何とか辿り着いてみると、
そこは無人の小さな神社。

表の看板に人形の説明が書いてあったが、
残念ながら人形を見ることはできなかった。

八幡古表神社の神主さんのお話では、
演目に違うものがあるとのこと。
奥に蔵があって、しっかり鍵がかかっていたが、
きっとそこに収められているのだろうと想像した。
しかし、人形の管理はどうしているのだろうか。

神楽殿があったが、
人形を遣うために、蹴込をその都度創るのだろうか、
想像ばかり大きくなってしまった。



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八幡古表神社

2016-03-31 00:30:51 | 日本の文化について


久し振りに九州に行ってきた。
プレゼンテーションが目的だったが、
折角の九州なので、
以前から行きたかった八幡古表神社と宇佐八幡さんに行くことにした。

その後三番叟について調べていたら、
故宇野小四郎さんの論文に、
人形の三番叟の原点が、国東半島にあるとあって、
そこまで足を延ばすことにした。

上の写真は、八幡古表神社の「神舞殿」
福岡県吉富町にあるこの神社は、宇佐八幡の末社の一つ。
そしてここから車で15分ほどの中津市にある古要神社(同じくこひょうと読む)
とともに、日本で最も古い歴史を持つ動く人形を伝えている。(1200年ほど)
本来は船上で舞われるものなのだが、
そして宇佐八幡で奉納芸として舞われるものなのだそうだが、
今ではこの神舞殿でも一般に披露しているとのこと。
ただし4年に1度で、今年がその年に当たるのだが、
私は丁度人形のフェステバルの日程と重なっていて、残念ながら見られない。

保管している人形を見るには事前予約すればよいとのこと。
神主さんが実際に人形を持って見せて下さった。
余りにも手馴れているので、人形遣いのお一人かと思ったら、
子どもの時に遣っていたが、例大祭が忙しくて、と仰っていた。
下の写真の人形を遣って見せているところは、
人形の保管室であり、稽古用の舞台のあるところ。

トリの演目「神相撲」で主役は、黒い”住吉さん”
何度かテレビで見ていて、その動きの激しいことは知っていたが、
壊れないかと尋ねたところ
壊れるので何体も用意していると見せてくれた。

人形は、片足が長く伸びて胴串(どうぐし)の様になっていて、
両手ともう一方の足に糸が付いていて
それを引くと動くようになっている、実に素朴な人形なのだが、
これが動くと、実に面白い。
神主さんのお話も面白く、1時間近くも長居してしまった。
この神社も一時期無住だったそうだが、
この神主さんの祖父か曾祖父が移ってきて、整えたそうだ。

これだけ歴史のある神社であり人形神楽なのだが、
福岡県はもちろん吉富町の文化財にも指定されていないとのこと。
指定されればよいと言うものではないが、
維持管理にはお金のかかること、
自治体の協力は不可欠だと思うのだが、




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4月のスケジュール

2016-03-29 15:06:43 | スケジュール
ここには一般の方がご覧になれるものを、紹介しています。

4月3日(日) 房総のむら さくらまつり
 場所: 大木戸入り口前
 時間: 10:50~11:20  13:40~14:10
 他に、南京玉すだれなど賑やかに繰り広げています。

4月10日(日) 羽生PA 鬼平江戸処
 時間: 12時~  14時半~  16時~

4月23日(土) 上野公園 かえるの噴水前 大道芸
 時間: 14時~16時

4月29日(金)、30日(土) 上野桜木前 吉田屋商店前 大道芸
 時間: 13時~16時
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奉納

2016-03-18 23:23:13 | 人形について
獅子は、邪気を払う、邪気を食べる、
貯め込んだ邪気は、神社で清めてもらう
神社に付いている獅子舞は、そうして毎年再生し、獅子を舞う。

私は獅子で頭を噛んで回る時、
いつもそのことが気にかかっていた。
それがここ数年、毎年被官稲荷に奉納することで
気持ちがすっきりするようになった。

被官稲荷に技芸の上達を願って奉納するのが本筋なのだが、
私は獅子と酔いどれを祓い清めて頂くことが何よりうれしい。

あるとき男の子が尋ねてきた。
「その獅子、本物?」
人形の獅子は偽物なのではないか、
大きな獅子こそ本物、
どうやらそんな思いを抱いたらしい。

「本物だよ」
そう答えると、ちょっと不満そうな顔をした。
「浅草神社に奉納しているから」
(正確に言うと浅草神社の末社の被官稲荷ということになるのだが、
この際目をつぶって・・・)
そう付け加えると、
「凄い」
獅子を見る目が変わったのだった。

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早春賦

2016-03-14 22:57:03 | 日記
春は名のみの風の寒さや

12日は寒かった。
気温は7℃くらいしかない上
陽は差さないし、梅の花は終わりに近づいているし、
かなり自分の勝手のできる大道芸なので、
普段だったら出掛けないのだが、
前週に「必ず行く」と言った手前もあるし、
新調したアンプの働きを知りたくて
郷土の森に向かった。

人出は
思った以上に少なかった。
いや、少ないと言うより、いないと言った方が良いくらいだった。
結局音を確認するため1回人形を遣って
早々に退散したが、
梅は意外と残っていた。

それにしても、と思う。
アンプが今まで使っていたものより音が良いのに
重さが400グラムも軽い上、
値段は3分の1ほどと安かった。

安いに越したことはないのだが、
時々技術に対しての価値が安すぎるのではないかと思うことがある。

そのくせ、食品が高い。
今の政策がとられる前から、輸入の小麦や食用油、大豆などが値上がりして
各製品値段を変えないように容量を減らしていた。
それが今の政策になって円安になったものだから、
値段そのものが上がって・・・冗談じゃない。

TPPが始まると、農家に補償金が支払われると言う。
南米の入植地を回った時、何人かに言われた。
日本の農家は良い、政府が保護しているから。
入植地は皆、国際相場に揉まれていた。
JICAは、技術指導はできても国際相場に対しては無力だろう。
日本政府そのものや農協自体、国際相場なんて考えたことはないだろう。
少しでも考えていたら、
税金をつぎ込むだけの農業政策は変わっていたはずだ。

ものの価値がテンでバラバラな時代、
せめて食料だけでも安定して手にしたいものだ。

そんなことを寒風の中、鼻水を垂らしながら考えていた。
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