久し振りに九州に行ってきた。
プレゼンテーションが目的だったが、
折角の九州なので、
以前から行きたかった八幡古表神社と宇佐八幡さんに行くことにした。
その後三番叟について調べていたら、
故宇野小四郎さんの論文に、
人形の三番叟の原点が、国東半島にあるとあって、
そこまで足を延ばすことにした。
上の写真は、八幡古表神社の「神舞殿」
福岡県吉富町にあるこの神社は、宇佐八幡の末社の一つ。
そしてここから車で15分ほどの中津市にある古要神社(同じくこひょうと読む)
とともに、日本で最も古い歴史を持つ動く人形を伝えている。(1200年ほど)
本来は船上で舞われるものなのだが、
そして宇佐八幡で奉納芸として舞われるものなのだそうだが、
今ではこの神舞殿でも一般に披露しているとのこと。
ただし4年に1度で、今年がその年に当たるのだが、
私は丁度人形のフェステバルの日程と重なっていて、残念ながら見られない。
保管している人形を見るには事前予約すればよいとのこと。
神主さんが実際に人形を持って見せて下さった。
余りにも手馴れているので、人形遣いのお一人かと思ったら、
子どもの時に遣っていたが、例大祭が忙しくて、と仰っていた。
下の写真の人形を遣って見せているところは、
人形の保管室であり、稽古用の舞台のあるところ。
トリの演目「神相撲」で主役は、黒い”住吉さん”
何度かテレビで見ていて、その動きの激しいことは知っていたが、
壊れないかと尋ねたところ
壊れるので何体も用意していると見せてくれた。
人形は、片足が長く伸びて胴串(どうぐし)の様になっていて、
両手ともう一方の足に糸が付いていて
それを引くと動くようになっている、実に素朴な人形なのだが、
これが動くと、実に面白い。
神主さんのお話も面白く、1時間近くも長居してしまった。
この神社も一時期無住だったそうだが、
この神主さんの祖父か曾祖父が移ってきて、整えたそうだ。
これだけ歴史のある神社であり人形神楽なのだが、
福岡県はもちろん吉富町の文化財にも指定されていないとのこと。
指定されればよいと言うものではないが、
維持管理にはお金のかかること、
自治体の協力は不可欠だと思うのだが、