江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

大道芸で得たもの

2021-04-23 00:46:18 | 大道芸
沖縄での初日、舞台のセットに人形の糸がひっかかってしまった。
そのセットはススキの造花で、
フローラルテープという、紙に糊を染み込ませたもので作ってあるから
すぐにとれるものと糸を振るように引っ張ったら
逆に喰い込んでしまった。
アドリブで場をつなぎながらなんとかほどこうとするが、
片手で何とかしようとしても、何ともできず
結局相方で出演しているかみさんに手板を持ってもらって
両手を使うと程なくほどけ
すぐに自然と芝居に戻ったのだが、
観客は大喜び、その後も大いに盛り上がった。

トラブル中、不思議なことに焦るとか、緊張することがなかった。
考えてみると
今まで結構トラブルに見舞われている。
大道芸ではいつも何かあると思った方が良い。
『酔いどれ』は振袖になっているので、
ちょっと風が吹くと、袖が風に持って行かれ、
お酒が飲めなくなってしまう。
獅子もそうで、しっぽが振れなかったり、
見得を切ったらそのまま風に流されたり
いろんなことが起こる。

その時大切なのは、芝居の意図。
そこさえ腹の中でしっかり持っていれば
振りを変えたり、アドリブを入れてもぶれることは無い。
こんなことができるようになったのも、
大道芸のお陰だろう。
トラブルに本当に強くなったと思う。
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沖縄 妙な懐かしさ

2021-04-21 01:08:46 | 日記
那覇空港から会場に向かうのに、モノレールを利用した。
勿論以前来たときには無かった乗り物だ。
高い所から町が眺められるので、
子供のようにきょろきょろ見回していたが
アパートを見たとき、
何とも言えない妙な懐かしさを覚えた。
ベランダの作りが東京とは違う。
この懐かしさは何だろうと考えて、気付いた。
ブラジル・サンパウロのアパートに似ているのだ。

帰りはタクシーだったが、
見えるアパートはほとんど
サンパウロの雰囲気だった。

どうしてなんだろう。

それにしてもまた行きたくなってしまった。
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コロナ禍

2021-04-09 00:12:44 | 日記
こんなところに新型コロナの影響があるとは思ってもいなかった。

今回のツアーは、
沖縄から東かがわ市のとらまる座に回るコースだった。
那覇から高松に直行便も出ているし、
楽な移動だと思っていた
しかし・・・

その直行便がコロナの流行で欠航となってしまった。
代わりの飛行機は、岡山、松山、神戸のどれかだと言う。
岡山が意外とよいのかと思いきや、
沖縄の公演が終わり次第バタバタ片付けないと、
間に合わない。
神戸は遠いだろう。
ならば松山しかない。

松山からは特急だ。
久し振りの電車旅、しかも高松まで一本だ。
良し!と思っていたら、
松山からの高松行は、コロナ禍で乗客減少のため運休で
なんと岡山行に乗って宇多津で乗り換えなければならないという。
しかも乗り換え時間が2分しかないのだと言う。
舞台道具の大きな荷物を持って、
エエーッ
しかも一人は後期高齢者!
2分!!!

降りた反対側のホームで、
列車はもちろん待っていた。
降りてすぐの車両に入ってホッとするまもなく、
その車両は普通車だと判り、
すぐ降りて前の指定席車両に向かって
走る、走る!
駅員さんに「ここで乗って」と急かされ
飛び乗ったは良いけれど
その車両は、前から3列だけ指定で、後ろは自由席。
荷物の置けるところが、無い!
3人の席がバラバラになっているのはなぜだろうと思っていたが、
隣に座る人がいなく、
そこに荷物を置くことができたが、
3人ともぐったり、トランクにもたれていた。

ああ、駅弁買えなかった。
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祈りの場 沖縄にて

2021-04-04 10:34:17 | 日記
今から20年ほど前、
友人が出ていた芝居は沖縄がテーマだったこともあって、
沖縄の年配の女優さんが出ていた。
芝居の内容はもう忘れてしまったが、
芝居の中でその女優さんが手を合わせて祈るシーンがあって
その手が
”祈る手”とはこういう手なんだと言えるような手をしていて、
余りにも魅力的で、今もその手が忘れられない。
祈りが日常にある。
そう思わせてくれた手だった。

30年ぶりに沖縄に行った。
りっかりっかフェスタに呼ばれての訪沖だったので
観光する時間はなかったが、
祈りの場に行ってみたいと思った。
沖縄のスタッフに尋ねてみた。
会場のテンブスホールの裏にある公園にもあると言う。
「ただし見つけづらいよ。」

確かに見つけづらかった。
自分たちで探し出すことができず、
結局人に尋ねて分かったのだが、
自然に溶け込むようにあった。
「自然崇拝ですから」
ウガンジュと言うのだそうだ。



その後焼き物で有名な壷屋に行く。
登り窯を探してうろうろしているうちに
公民館に迷い込み、
そこでウガンジュを見付けた。





原始宗教的だが、
神社仏閣とも違う、日常の隣にある祈りの場
心和む思いがして、沖縄の人が羨ましかった。

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