江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

眠り

2011-12-31 00:39:07 | 日記
鍼の先生に言わせると、眠りには2つの型があるそうだ。
ひとつは動物の型、
もうひとつは人間の型。

人間は、家のような身を守るものを手に入れたことで、
深い睡眠ができるようになった。
動物が人間のようにぐっすり眠ると、他の動物に襲われてしまう。
だから物音や何かの気配ですぐに目が覚めるような、浅い眠りしかしないと言う。
つまり常に緊張しているということなのだ。

余り夜に眠れない、という声をたまに聞くが、
全く眠れないのなら、数日で体調に変化が現れるはずで、
必ず寝ているときがあるそうだ。
ただ眠りが動物型で、どこか緊張しているから、すぐに目が覚めてしまう。

そんな話をしていたら、
だから人間は仰向けに寝るが、動物は必ずうつぶせに寝るのだろう
という友人がいた。
仰向けだと一番柔らかい腹をさらすことになるし、
うつぶせのほうがすぐに起きられるからだ。

最近私は、うつぶせに寝ることが全くなくなってしまった。
しかも夢を全く覚えていない。
相当に人間的な眠り方になってしまったが、
果たしてそれが良いことなのかどうか、私には分からない。
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年の瀬

2011-12-29 23:14:29 | 日記
12月になると「人身事故のため運転見合わせ」という文字が
毎日どこかの路線に表示される。
今年は12月になる前から、随分目にした。
これも震災の影響だろうか。
12月になれば、あと僅かでリセットできるというのに、
待てないのであろうか。
誰もが言うことではあるが、
新年を迎えることでリセットできる
という発想は、すばらしい。

中学時代、担任の教師に言われたことで唯一覚えているのは
「自分を追い詰めても、必ず逃げ道を作っておきなさい」
私はこの言葉を忠実に守ろうと、逃げ道ばかり作ってきたように思えるが、
だから今があるようにも思える。
もう1つ付け加えるのなら、
「来年こそは・・・」
なんて大上段に構えないことである。
努力さえし続ければ、結果はいつか必ず付いてくるものだ
そう信じている。
そう、この楽観主義こそ大切なのだ。
ただし、この楽観主義は能天気なのとはまったく違う、
そこは勘違いしないように。
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2012年 向島百花園公演

2011-12-27 00:39:49 | 向島百花園公演
来年も向島百花園・お成座敷で公演しますので、皆様にご案内致します。

江戸糸あやつり人形と向島百花園

今回の芝居は
「品川心中?」 ―落語”品川心中”より―
  そして、「かっぽれ」「酔いどれ」「都鳥」「獅子舞」

日程:2012年2月3日(金)~6日(月)
時間:全日程とも昼公演 14時開演
   4日(土)のみ夜公演もあり 夜公演は18時開演

料金:大人 3,500円
   小人 2,000円 (5歳~小学6年生) 以上おにぎりセット付き
   4歳までは無料、ただしおにぎりセットは付きません。
     
ご予約:席数が約45席と限られています。
またおにぎりセットを用意するため、必ずご予約下さい。
    03-3300-5788(上條)
    edoitoayaturi@parkcity.ne.jp(上條)
    03-3619-4997(向島百花園茶亭さはら)
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1月のスケジュール

2011-12-26 00:30:20 | スケジュール
ここには一般の方がご覧になれるものを紹介しています。

1月1日~3日 帝国ホテル
 場所:2階催事場
 時間:1日(日) 13時~、15時半~、17時半~
    2日(月) 12時半~、15時~、17時半~
    3日(火) 11時半~、14時~、16時半~
 他に太神楽、江戸紙切りあり

1月6日(金) 横浜にぎわい座
 開演時間:13時
 出演者:柳家権太楼、春風亭昇太、春風亭柳好、東京丸・京平、柳家紫門、他

1月9日(月・祭) TBSハウジング草加
 時間:13時~、15時~

1月15日(日)、16日(月) 浅草21世紀
 場所:浅草木馬亭
 開演時間:13時~、16時~

1月28日(土) 清水おやこ劇場
 場所:はーとぴあ清水 (静岡市清水区宮代町1-1)
 開演時間:18時半
 問合せ:0543-53-0404 (清水おやこ劇場)
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糸あやつりの面白さ

2011-12-24 22:08:14 | 人形について
島根県益田市に伝わる糸あやつり人形と関わって、今年で3年目。
石の上にも3年に例えると申し訳ないが、
今年の益田は、雰囲気が今までと丸で違う。
人形を学ぼうとする意欲がもの凄く、全員貪欲になっている。

教えるということは、私自身も学ぶことで、
人形の遣い方が、私の頭の中で整理されてきたこともあるかもしれない。
ただ、それだけではないだろう。

益田に糸あやつりが伝えられたのは、明治20年。
現在の結城座が旗揚げしたのは、明治33年。
だから現在において、益田に最も古い形が残されてきているのだが、
人形の形が当時のまま伝えられてきているのかどうかは、私にはまだ分からない。
現在は地元の有志によって伝えられている。
もちろん人形を専門としている人は、いない。
去年から3年計画で、「義経千本桜」の「すし屋」の段を、新しくものにしようと
取り掛かっている。
義太夫の稽古を先行するため、今回の稽古が始まるまで人形を持たなかった。

配役はダブルキャストにして欲しいと、頼んでいた。
一役にひとりと決めていると、ひとりでも仕事の関係で稽古を休まれたら
稽古ができなくなってしまう。
それがもったいないと思ったからだ。
ところが益田に来てみると、配役が決まっていない。
これ幸いと、誰でもやりたい役をやって、次々と変わっていくことにした。
役を作るとはどういうことか、
他の役をやることで、今やっている役が見えてくることもある。
役によっての、相手との距離感が違う。
そんなことが分かり始めると、他の芝居もいろいろ考えるようになる。
人形は、なにを観客に伝えたいかしっかり持てば、
技術的につたなくても、しっかり伝わるものだ
とは、師匠の言葉。
そんな言葉を聞かされても、実感など持てないが、
入って3年目の人に、その役柄とこの芝居で置かれている状況を話して理解すると
人形がそれなりの雰囲気を持った姿に変わるから、不思議だ。
糸あやつりは、人形遣いの気持ちの持ち方一つで、人形の雰囲気が変わるのだ。
それを全員見ているから、きっと面白くなったのだろう。
私も、あんなに変わるとは思わなかったので、驚いた。
糸あやつりは、面白い。
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