江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

12月のスケジュール

2014-11-16 23:46:55 | スケジュール
ここには一般の方がご覧になれるものを紹介しています。

12月4日(木) 江戸太神楽の会 其の二十
 午後6時開場、6時半開演
 会場は文京シビックセンター・(小)ホール
 前売り 2000円  当日 2500円
 
 問合せ:03-3813-6220(江戸太神楽保存会)

 昨年も出たのですが、様々な太神楽の手が見られて、
 面白いですよ。

12月7日(日) 小石川後楽園・紅葉祭り
 時間:午後1時~、午後3時=


いよいよ明日早朝に出発。
5回目のブラジル公演だが、回を追うごとに飛行機に乗る時が
厳しくなっている。
だんだんと世界全体が窮屈になってきているような気がする。
昔は緩やかだった。

国際交流基金、双日国際交流財団、沖電気工業株式会社などの
支援がなければ、なかなか行けるものではない。
国民の税金も使って行かせてもらっているのだ。
もちろん、ブラジルでSMバーに行くことはない。

それにしても国会議員の税金に対する意識の緩いこと。
私たちのいない間に解散するそうですね。
そうして全てをうやむやにしてしまうのですね。
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足の親指

2014-11-15 19:29:19 | 人形について
何も水虫の話ではない。

大先生と呼んでいた私の師匠のお父さんが、
人形は足の親指の、とりわけ付け根で遣うのだ
と何かのインタビューに答えていた。

何のことだろう、そんな訳ないと思っていたが、
最近自分が人形を遣う時、
足の親指を中心に遣っている
と感じるようになって、
先のインタビューを思い出した。

大先生と同じ感覚なのかはわからない。
ただ、特に女形を遣う時にそういう感覚になる。
大先生は女形の名手だった。
いまだに私は到底足元に及ばないし、
人形の遣い方がどう変わったからそういう感覚になったのかも
わからない。
まだ足の付け根という感じではないので、
これからも遣い方が変わっていくのだろう。
不思議な感覚で、面白い。

水虫にならないように気を付けよう。
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哀悼

2014-11-15 01:15:49 | 日記
松本源之助親方が亡くなった。
江戸里神楽の宗家。

親方に初めて会ったのは、今から20年近く前だった。
親方は無表情で怖い雰囲気を出していて、
私はこわごわ挨拶をした。
そして私の出番になった時、
親方は自分の社中に、総見を指示したのだ。
ずらりと客席後方に並んだ太神楽の面々。
親方はというと、
舞台の袖にシメ(締め太鼓)を置いて、
私の音に合わせて、打ち出した。
それは軽やかに弾んで、流石に上手かった。
なんて思ったのは後からで、
その時私は、ガチガチに緊張していた。
今思えば幸せな、贅沢な時間だった。

それからは、お会いする度いろんな話を聞かせてもらえた。
怖いほど無表情な顔が時折崩れ、
可愛いと思えるほど茶目っ気たっぷりな話し方になった。

ここ2年ほど社中とはご一緒しても、
親方には会えなかった。
もっとお話を伺いたかった。

良い芸人がどんどん亡くなっていく。

心よりお悔やみ申し上げます。
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大須大道町人祭 魑魅魍魎

2014-11-09 23:55:49 | 日記
昨年に続いての、魑魅魍魎編に出演。
事前の打ち合わせというより飲み会で、
話し合っているうちにアイデアが浮かんできて、
大まかなテーマと、それに沿った大まかな展開は決まっていても
実際に現場に立てるのは前日である金曜日の夜だけ。
しかもイメージを共有するだけ。
音の人も全員と会えるのは当日のその時だけ。

そんな状況を昨年経験して、私は嵌まってしまった。
蓋を開けてみないと全くどうなるかわからない
相手や全体の様子次第では、
とっさに予定外のことをしなければならないことだってあるのだ。

この緊張感がたまらない。

その舞台の様子は、写真でしかわからない。

デカルコ・マリィ~☆さんのブログに
その様子が載った。
是非見て欲しい。

http://kahara.typepad.jp/dm/2014/10/2014otc-%E7%AC%AC37%E5%9B%9E-%E5%A4%A7%E9%A0%88%E5%A4%A7%E9%81%93%E7%94%BA%E4%BA%BA%E7%A5%AD%E9%AD%91%E9%AD%85%E9%AD%8D%E9%AD%8E%E7%B5%B5%E5%B7%BB-%E6%B5%85%E9%96%93%E7%A5%9E%E7%A4%BE.html
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韓国公演

2014-11-08 00:20:13 | 日記
昨年に続いての韓国。
トップがこじれているだけに
民間が友好を促進すべきと喜んだが、
地図を見て、正直言って気が重くなってしまった。
江陵(カンヌン)は日本海(韓国は東海)に面しているところ。
侵略や慰安婦より、こっちの方が話題になるだろう、
そんな予感がしたからだ。

そしてその予感は当たった。
私は自分の意見を言って、それ以上追及されることもなかったが、
こういう関係はお互いに不幸である。
これは食事の時にあった話。

公演は良かった。
日本からの参加者は、私たちだけ。

初日は屋外でのデモンストレーション。
メインの通りに出演する各グループがずらりと並んで、
隣との距離は10mもあるだろうか。
しかも両隣とも韓国の民族舞踊団ときては、
ケンガリと笛に太鼓、
その音の凄まじさは、半端じゃないのだ。
「かっぽれ」の音がかすかにしか聞こえない。
聞こえるところだけを拾って人形を遣うのだが、
遅れているのか先走っているのか
その確認も覚束ない状態になってしまった。
実に不安。
どうしようかとあれこれ迷いながら人形を遣っていた。
そして「酔いどれ」
これは音が弱い。
と、遣い始める前に、周りの音がやんだ。
それっ、とばかり遣い始めたら観客も多いし、
お前これを飲め、とばかりに酒を突きだす人まで出てきた。
観客は乗るし、これは面白かった。

「獅子舞」を始めようとしたら、
なんとパレードが始まり、
会話もできないほどの状態になってしまった。
仕方がないので音に合わせて踊っていたら
演奏者も観客も乗って、楽しいこと。
人形を持ちかえながら遊ぶだけ遊んだ感じ。
パレードが終わってすぐに「獅子舞」を遣い始めたが、
私たちが呼ばれたのは、外で獅子が遣えることだった
とは、後で聞いた話。

翌日からは小劇場での公演。
劇場名は「端(ダン)」
元教会だったそうだが、日本の小劇場と違って
空間がゆったりしている感じだった。



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