江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

「瞼の母」

2019-08-29 00:08:07 | 人形について
関西公演ツアーから帰ってきました。

ボリビア・ペルー公演で「瞼の母」を上演すると
喜之助フェスの実行委員長に伝えましたら、
自分のところでもやってくれないかということになり、
ならば丹波篠山の一会庵と長島愛生園でもと欲を出し
廻ってきました。
しかも、相手役の大上こうじとめだちけん一のユニット
コント・フリーパーのコントも
一会庵と愛生園、そして喜之助フェスの最終公演の時と
やったのですから、
観客の芝居への入りがより自然となり、
皆さん大喜び、
「声を出して笑ったのは久しぶり!」
という声までいただきました。

この「瞼の母」は、2014年のブラジル公演、
そして今年のボリビア・ペルー公演を通して、
随分練り込まれ、熟成したようです。
実は”おはま”の解釈が変わったことも大きかったかもしれません。
”おはま―忠太郎”のシーンを
小さな子供たちまでもがしーんと見入っていました。
「ウルウルしてしまったよ」
と言ってくれたのは年配の男性。

このシーンが締まったことで
その後の人形でなければできない立ち回りが
より盛り上がったのかもしれません。
愛生園では涙を流しながら笑っていた人もいたそうです。
有難いことです。

もっと多くの人に見てもらいたい、
切に思っています。
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9月のスケジュール

2019-08-27 23:33:26 | スケジュール
ここには一般の方がご覧になれるものを紹介しています。

9月1日(日) 鬼平江戸処 大道芸
 時間: 12時~、14時半~、16時~
 会場: 東北道上り線 羽生PA 中庭
      雨天の場合、フードコート内へ移動

9月4日(水) 上野公園蛙の噴水前 大道芸
 時間: 14時~16時

9月8日(日) 上野桜木 旧吉田屋酒店 大道芸
 時間: 13時~16時
 会場: 上野桜木町交差点角

9月11日(水) 上野公園蛙の噴水前 大道芸
 時間: 14時~16時

9月23日(月・祭) 上野公園すり鉢山 大道芸
 時間: 14時~16時

9月29日(日) まつもと大道芸
 詳細は未定
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庭への訪問者

2019-08-21 00:10:41 | 日記
我が家は多摩川や神代植物園からさほど離れていないせいか
結構いろんな動物がやってくる。

毎年3月になると、ヒヨドリの大群がやってくる。
ネズミモチの実を平らげにやってくるのだが、
その数は60を下らないのではないか。
それが入れ代わり立ち代わり押し寄せてくるのだから、
凄まじい。



2日ほどかけて食べ尽くすとサッと姿を消す。
ところが1羽だけ、いつも残っている。
残っているというより、大群の去った後やってくるのだろうか、
私は勝手に”ハグレヒヨ”と名付けている。
なんだかわが身を見ているようだ。
食べ残しがあるのだろうか、
結構丁寧に漁っている。

時々珍しい鳥もやってくる。
今年の6月、ネズミモチをスルスルっと上るのがいる。
まるでリスのような速さ。
何だろうと良く見ると、コゲラだった。



この辺りは狸も出るらしい。
目撃者は何人もいるのだが、
まだ私は観ていない。

先日駐車場に行くと、
ノソノソ歩いている動物の後姿を見た。
私の足音に警戒する様子が無い。
初めこの辺りに住んでいる野良猫かと思ったが、
感じが全然違う。
狸にしては尻尾が細い。
柵状の扉をくぐって外に出た後を追いかけて見ると、
それは立ち止まってぬーっと振り向いた。
ハクビシンだった。
住みこまれると大変だなと思った。
市役所に頼んで駆除しようと思ったら、
わなを仕掛けて捉えても
市役所や保健所は、引き取らないのだそうだ。
近くに農園がある。
被害を受けたのでわなを仕掛けたが
処理に困っているそうだ。
役所が処分するようになって欲しいものだ。
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2019-08-15 00:41:16 | 日記
私は子供のころ、よく昆虫採集に行っていた。
私はねだったわけではないのだが、
父は捕虫網や展翅板など専門的な道具を揃えてくれた。
ところが専門的な図鑑が無く、
捕まえても何という虫かよくわからず、
いつの間にか遠ざかっていった。

今年の我が家の周辺は、蝉がいつになくにぎやかである。
アブラゼミとミンミンゼミが、覇を競うように鳴いている。
ツクツク法師も先週土曜日には初鳴き。

ところが週が明けたらなんとクマゼミが初鳴き。
東京に進出したとは聞いていたが、
啼くのを聞いたのは初めて。
鳴き声を聞いていると、そのけたたましさとせわしさが、
まさに大阪人のしゃべりそのものに思えてきた。

それに引き換えエゾハルゼミの奥ゆかしいこと。



喜多方で織物をいただいた。
横糸に紙を使った短冊掛け。
見ているうちに、
セミの抜け殻を付けたら面白いのではないかと思い
やってみたら
なかなか面白い。



我が家にはよく蝉が飛び込んでくる。
先日の夜中にベランダに飛び込んできたのは、
翌朝シソにしがみついていた。



ところが借りている倉庫に行ったとき、
蝉が羽化しきれずに瀕死になっているのを見つけてしまった。
鳥につつかれたのであろうか。



WHOか何か国連機関が
人口増加による食糧不足を、
食虫によって解消しようと提案している。

ところが、世界中で昆虫が激減しているのだそうだ。
虫嫌いには朗報の様に聞こえるが、
食物連鎖の底辺に位置する昆虫が危機的になれば、
頂点にいる人類も必ずや危機的になるのだ。
日本の場合は、農薬や開発によって減少しているとわかるのだが
世界的には、なぜ激減しているのかわからないのだそうだ。

香川照之の「昆虫、凄いぜ」は好きな番組だが、
昆虫採集が違法になる時代が来るのかもしれない。
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褒められ下手

2019-08-12 23:59:37 | 人形について
褒められると悪い気はしないが、
録画されたものを見ると、いつもうんざりしてしまう。

飯田の公演でとったアンケートを渡され、
ざっと目を通していた時
目に留まった言葉があった。

A world class Puppet Master - The Finest!

その時の公演は、随分海外の人がご覧になっていて、
この言葉も多分声を掛けてくれたアメリカの方のだろうと思うのだが、
こんな風に言われると、やはり嬉しいものだ。

ペルーのリマで公演した時、
ガストン・アラマーヨさんが見て下さった。
彼はクシクシという人形劇団をかつて奥さんと運営していて、
飯田でも公演したことのある人。
現在は高齢になり、
外に出ることもままならなくなってしまったそうで、
このように見て下さったこと自体奇跡だったかもしれない。

そのガストンさんが私に
「あなたは、人形がじっとしているときでも
そのたたずまいから、
あなたがマエストロだとわかった」

私は感動してしまった。
これほど嬉しい言葉はなかった。
けれども私は、
通訳者がいるにもかかわらず、
グラシアス(有難う)
としか言えなかった。

と、ここまで書いて、気付いたことがある。
日本の職人や芸能者のことを
究極のアマチュアリズムと言った外国人がいたが、
褒められたことを肯定すると
その時点で立ち止まってしまうのではないかという
不安を覚えるのである。
いろんな意味で動き続けていたいと思うのだ。
もっと素直になればよいのに、
とも思うのだが・・・
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