韓国・全州に行ったとき、母岳山(モアクサン)金山寺に
連れて行ってもらった。
この母岳山には北朝鮮を建国した金日成の祖父の墓が
あるそうで、
韓国で最も安全なところと言われている。
このお寺の仏像群を見て、いろいろ考えた。
かつて中国・韓国・日本の金剛仏を並べた展覧会に
行ったことがある。
その時はひいき目を差し引いたとしても
やはり日本の仏像が一番洗練されていると思った。
それは文化が伝播している中で、
ある意味当たり前のことかもしれない。
でも、と今は思う。
それぞれの地域で、
仏に求めるものが違っているのではないか、と。
日本でも白鳳時代、平安時代、鎌倉時代と
政治の中心地が変わるに伴って仏像が全然違っている。
私が一番好きな鎌倉時代は
平安時代まで続いた奈良の仏教界の支配から離れ
新たな構造を作り上げ行く中で生まれていったもの。
厳しさがある。
それに引き換えここのはなんと優しいことか。

四天王の広目天がこれである。
そしてその足元にある邪鬼、

邪鬼と呼んでよいものか迷う。
文殊菩薩が座っている獅子も優しい。

五百羅漢も表情豊かで人間味あふれる。

そして阿弥陀様の一番脇にいる仏様、

手を合わせる先に目をやるのではなく
少しずらしている。
之にはどんな意味があるのだろう。
どの仏様も優しい顔をして
きっとこの時代のこの地域の人々は、
仏様に優しさを求めたのではないかと思った。
人形を作ることもあって、仏像はよく見る。
直接の影響はないのだが、実に面白いのだ。
連れて行ってもらった。
この母岳山には北朝鮮を建国した金日成の祖父の墓が
あるそうで、
韓国で最も安全なところと言われている。
このお寺の仏像群を見て、いろいろ考えた。
かつて中国・韓国・日本の金剛仏を並べた展覧会に
行ったことがある。
その時はひいき目を差し引いたとしても
やはり日本の仏像が一番洗練されていると思った。
それは文化が伝播している中で、
ある意味当たり前のことかもしれない。
でも、と今は思う。
それぞれの地域で、
仏に求めるものが違っているのではないか、と。
日本でも白鳳時代、平安時代、鎌倉時代と
政治の中心地が変わるに伴って仏像が全然違っている。
私が一番好きな鎌倉時代は
平安時代まで続いた奈良の仏教界の支配から離れ
新たな構造を作り上げ行く中で生まれていったもの。
厳しさがある。
それに引き換えここのはなんと優しいことか。

四天王の広目天がこれである。
そしてその足元にある邪鬼、

邪鬼と呼んでよいものか迷う。
文殊菩薩が座っている獅子も優しい。

五百羅漢も表情豊かで人間味あふれる。

そして阿弥陀様の一番脇にいる仏様、

手を合わせる先に目をやるのではなく
少しずらしている。
之にはどんな意味があるのだろう。
どの仏様も優しい顔をして
きっとこの時代のこの地域の人々は、
仏様に優しさを求めたのではないかと思った。
人形を作ることもあって、仏像はよく見る。
直接の影響はないのだが、実に面白いのだ。