江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

タバコ

2024-08-21 18:24:17 | 日記
アラン・ドロンが亡くなった。
あんまり好きな役者ではなかった。
二枚目過ぎるからだろうか。
でもタバコを吸う姿は、格好が良かった。
眉間にしわを寄せ、首を少し傾け
タバコに火をつける。
くわえタバコも格好良かった。

学生時代、名画座でアラン・ドロンの映画を見た。
何を見たのか、もう思い出せない。
映画館を出て、ロングピースを取り出すと
眉間にしわを寄せ、首を少し傾け
タバコに火をつける。
気分はもうアラン・ドロンだ。
そしてタバコの持ち方に気を付けながら
ゆっくり煙を吐く。
その時眼の隅に怪しい人物が映る。
私に気付くとさっと物陰に身を隠したからだ。
あっ、公安だ!
そのころ私は、学内紛争で学生組織に加わっていた。
面倒臭いな、
交差点の向こうに百貨店がある、
足早にそこに紛れ込む。

タバコは・・・
多分・・・・捨てた・・・

アラン・ドロンとは、
それ以後会っていない。
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壊れるときは

2024-08-17 00:17:34 | 日記
家電製品は、一つが壊れると続けて他も壊れることが多い。
たまたまそうなっただけなのだろうが、
不思議だ。

旅先で愛車が壊れた。
何とかメーカーの工場に持ち込み、
取り敢えず東京に帰る。
壊れたのはギアシフト、
ワイヤーが切れたのか、
レバーがスコスコに動き、ギアが入らなくなってしまったのだ。
何日かして工場から連絡があり、
ワイヤー部分の替えが見つからないとのこと。
もう23年も乗っている。
しかも走行距離は30万キロに届かんとしている。
車には舞台の荷物が乗っている。
ギアをドライブに入れてもらい、
ノンストップで帰るしかないと覚悟する。

すると実家のある水道局から電話。
この1か月間、水道を使用しましたか?
いいえ、帰っていません。
そうすると、漏水しているようです。
いつも庭の手入れをしてもらっている人に
うちの内外を見てもらう。
どこも漏れた跡が無いという。
ということは、床下!
年に2回帰るのが楽しみだったのだが、
いよいよ解体か・・・

家電製品でなくても、続くものである。

かなりの覚悟を持って車を取りに行く。
すると仮の修理がしてあった。
整備不良という交通違反をせずに
無事帰ることができた。

まずはホッ。
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不思議な子

2024-08-01 18:41:20 | 日本の文化について
子連れの家族が近所に引っ越ししてきた。
朝、顔を合わせたので挨拶したら
その子は私を見て
「あっ、おじいさん」
!・・・・確かに。

その子は、エレベーターホールに出ると
反響を楽しむように、声を出す。
アー アー アー アー
低いほうから高いほうへ
でも西洋音楽の音程ではない。

保育園に通い出した。
歌を習い始めたら、この子はどうなるのだろう。
しばらくすると声を出すことが少なくなった。
先日、久しぶりに鼻歌を歌っていた。
最初何の歌か分からなかった。
聞いているうちそれが唱歌「たなばたさま」だと分かった。
音痴?
でも、と思う。
西洋音階は世界共通語になっているけれども
世界中の音階をすべて西洋音階に当てはめることは
無理なのではないかと思う。
もしかしたら言語によって音階の取り方が
違ってくるのではないか。
授業で西洋音階しか教えないのは問題かもしれない。
私の場合「春の海」を教わったが、
確かこれは西洋音階で作曲されていると思った。
このままでは
現代っ子はますます日本独自の音楽から遠ざかってしまうだろう。

それはともかく
この子がどう成長していくのか、
楽しみである。
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8月のスケジュール

2024-07-31 00:06:37 | スケジュール
ここには一般の方がご覧になれるものを紹介しています。

8月4日(日) いいだ人形劇フェスタ
 会場:丘の上結いスクエア
 開演:10時~

8月22日(木) YouTube
    めだちけん一の濡れ手にアワーズ
 時間:17:00~17:50
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2024-07-24 01:17:45 | 日記
浅草21世紀に色物として出演してきた。
1回目をあっさりと済ますと、周りから
お前は飲むと良くしゃべるのに
なんでもっと話さないのだ と責められ
ならばと、今まで一度も話したことのないネタを
取り上げた。
これが意外と受け入れられたようで
これからいろんなところで話して、
自分のネタとして確かなものにしていこうと思う。

それとは別に、
浅草21世紀の喜劇を見ながら、考えることが多かった。
私は”笑い”が好きだ。
今も新しい作品を作ろうとしている。
その中にテレビCMのパロディを入れようとして、
ハタと思った。
ちょっと昔の人は、歌舞伎や能、義太夫や小唄・端唄は
誰もが耳慣れていて、
本歌取りやパロディにしても
誰もが元を知っていて、笑った。
CMにしても、だれもが知っているのがあって、
パロディにすることができた。
今はどうであろうか。
若い人はテレビを見ない。
年配者はネットを追わない。

”物まね”という芸がある。
ひと昔は、歌手や政治家などだれもが知っている人をまね、
そして必ず”オチ”に持って行った。
私の所属していた協会も、そういう芸人が多かった。
ところが今から10年ぐらい前であろうか
ある物まねのイベントに行ったら
いわゆるコピーだった。
1曲丸々歌いきる。
本家歌手よりうまかったりする。
”オチ”は、ない。笑いもなかった。

久しぶりにたっぷりと美空ひばりを聞く。
微妙に間をずらすのが、上手いと思う。
ふっと引き込まれる。
ところが今の音楽には、
この”間”が無いのが多いように思う。
”コスパ”なのであろうか。

”間”は息遣いから生まれる。
この息遣いは、全世界共通だと思う。
それはパレスチナで笑いを取った時に感じたことだ。

で、初めの問題に戻る。
若者も年寄りも笑えることって
何があるのだろう。

世の中少しずつ”分断”という言葉が広がりつつある。
様々なところで、共通が持てなくなってきているのだろう。

最初の問題に戻る。
人が年代にかかわらず笑えることって何があるのだろう。
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