江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

染め

2011-06-29 23:26:49 | 人形について
「髪を染めないのですか」と行きつけの美容院で言われたが、
今日はその話ではない。

今、新作の人形を3体製作中である。
8月にお披露目するのだが、一度やりたかった怪談である。
そこに男が登場する。旦那の小間使いのようなことをしているが、
それに着けるふんどしを、染めた。
使い古したふんどしがどんな色になるか分からない。
タオルのように黒ずんでくるのだろうか、
ワイシャツのように黄ばんでくるのであろうか。
どっちにしても、人形につけるのに何か違う気がする。
ふと紅茶で染めてみることにした。
理由なんか無い、閃いただけ。
今まで染料を使って染めたことは何度かあるが、天然のものは初めてである。
うっすらとピンクに染まった
しっかり染めむらもできた。
意外といい感じ。
ただ定着材に何を使ったらよいか分からないので、染めたままになっている。
多分変色するか退色するだろう。
どんな風に変わっていくか楽しみだ。
でも、ふんどしをわざわざ染めていることなんてお客さんには分からないだろう。
そこまでする必要があるのかといわれれば、多分あると答える。
貧しくて草臥れている雰囲気が、人形からでてくると思っている。

話は戻るが、私は髪を染めようと思ったことは無い。
年を取っていくありのままを、しっかり自分の目で確かめたいと思っているからだ。
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7月のスケジュール

2011-06-29 00:12:01 | スケジュール
ここには一般の方がご覧になれるものをご案内しております。

7月2日(土) 上野公園、すり鉢山  大道芸
 時間:11時~13時

7月9日(土) 台東区下町風俗資料館前 大道芸
 時間:11時~13時
 
7月23日(土) 台東区下町風俗資料館前 大道芸
 時間:11時~13時
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2011-06-27 23:58:41 | 日記
ある程度の年齢になると、自分の顔に責任をもたなければならなくなる。
果たして自分の場合はどうか。
顔は精神状態に左右されるから、ちょっと思いつめていたりすると
気付かないうちに嫌な顔をしているときもある。
やはり年を取っていい顔になったねと言われてみたいと思う。
「いい顔」の定義は、って聞かれると困ってしまう。
主観が中心になるからだが、かみさんとお互いに注意しあう事にしている。

私が見て年齢と共にいい顔になった人は、クルム伊達だろう。
ウィンブルドンでヴィーナスと戦っているときの顔は、良かった。
逆に悪くなった人、
ある国会議員で、初当選したときは育ちの良さが顔に出ていたが、
役職についた今は、見たくない顔の1つになっている。
また、政策を批判・追及をせず、人をなじることしかしない人たちの中で、
とりわけ先頭に立っている人たちは、ひどい顔をしている。
金と権力が絡むだけではあるまい。
いかに足を引っ張るか、引き摺り下ろすかしか考えていないと
必然的に顔は悪くなるのだろう。

テレビのニュースは、そういう顔をよく映すから、ささやかな抵抗として
テレビを消す事にしている。
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汗たっぷり

2011-06-23 00:30:42 | 日記
急に暑くなった。
こういうときは汗をかくに限る。
冬用の綿製のじゅうたんを風呂場で手洗いする。
毎年恒例の私の仕事。
湯船に水を張って、足踏みで揉むように洗う。
僅か二畳の大きさしかないが、水を含むと重いのなんのって。
たっぷり汗をかいた。
そして、ヘロヘロになっている。
年甲斐も無く、やりすぎてしまったようだ。
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「漢字の気持ち」

2011-06-21 23:33:31 | 劇評・他
新潮文庫から出ている高橋政巳・伊東ひとみによる本。
漢字には古代中国の人々の「こころ」が込められてあると書評にあって購入。
読んでみると現代にも通じる哲学が含められている。
奥が深い。

一番最初に取り上げている漢字は、しあわせを意味する「幸」。
この字は、刑罰として手枷をはめられた人の姿の象形だという。
手枷をはめられた人とは、古代中国では奴隷をさす。
その苦しみや悲しみ、恐怖感の無い状態、手枷の無い自由ほど幸せなものは
無かったから、文字の形と意味が一致したという。
のっけから考えさせられた。

「たすける」という意味の文字だけで6例取り上げている。
「忘」と「忙」は、ともに「こころをなくす」と書くが、
意味の違いはどこから来るか
とか、
興味が尽きない。
「今」を考え直すきっかけにもなった1冊だった。
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