崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

いじめと喧嘩の戦い

2019年07月16日 05時27分21秒 | エッセイ

 我が愛犬ミミが大部回復した。まだ歩けないが昨朝だ、家内が抱っこして散歩した。ミミのために家内の韓国旅行はキャンセル。日韓関係は悪化一路、今の日韓関係について韓国通の一人の黒田勝弘氏は韓国の「喧嘩ごし」と言っておられた。喧嘩や戦争も文化であろう。韓国の文化、パフォーマンスでもある。著名な文化人類学学者末成道男氏は韓国の市場で喧嘩の現場を目撃して「何人か死んだのではないか」と私に質問したことを覚えている。
 一般的に韓国人の喧嘩は日本人のような怖いものではない。子供に「人は喧嘩しながら育つ」と言うことも多い。親は「子に喧嘩に強い逞しい男になれ」と。しかし卑怯ないじめをしてはいけない。喧嘩の現場観察を書いたことがある。口喧嘩で見物人(?)に自己主張、暴力、和解の過程が見える。始まりと終わりがある。日本人は喧嘩はしない、いじめと殺人になりやすい。日本人の喧嘩は怖い。いじめと喧嘩の戦いである。


説教

2019年07月15日 05時31分18秒 | 日記

昨日日本キリスト教団の牧師の説教、感動したと語ってて自宅に戻ってコメントをしようとネットを開いたら同じ個所、主題のもの、今日聞いてきた説教と同じものが見つかった。既にラジオなどで音声も収録されて公開されている。10人の重い皮膚病の人たちの中、一人のサマリア人の信仰、他の9人の人たちはどうだったでしょうか。私は言葉を失っている。


東洋経済日報コラム寄稿2019.7.12

2019年07月14日 05時57分27秒 | エッセイ

                                                               高齢者とコンピューター

崔吉城
 
高齢者の中にはコンピューターは若者専用の文化のように感じておられ、自分達には向かないと思う人が多い。しかし高齢者こそ使うべきだと思う。時間があり、力仕事でもないので高齢者の文化にしても良いと思う。
私はコンピューターが好き。朝は例外なくコンピューターの前に座ることから一日が始まる。まずメールやフェースブック、ヤーフ、ネバー、ツイッター、グーグルなどで内外のニュースや情報をチェックする。
電子レンジは利用している人は多い。しかし電子ブックを利用する高齢者はまだ少ない。私は高齢者ではあっても電子ブックで読書をする。「戦争と平和」「聖書」「風と共に去りぬ」などを主にベッドに入ってから楽しむ。単語ごとに簡単な説明や同義語が表示される。外国語の本では簡易翻訳機能もある。読書が楽しい。また拙著も電子ブックで販売している。今も電子ブックで出版のためにコンピューターで執筆中である。
私は歌うことはできないが、ピアノは出来そうに思っている。音痴の私でもピアノへの挑戦がしたい。ピアノの鍵盤を打つのはコンピューターと同様、キーを指で打つ動作が同じだから、簡単にできると思っていた。しかし、楽譜と音の一致の教育を受けてない私、中学校と大学で理論的には作曲の基礎まで試みたことがあるが音楽の基礎は弱い。ピアノは全く触れる機会がなかった。笛を吹くには息や音声の延長で微妙な調整が必要であるが、ピアノはタッチだけで十分だと思っていたが、実は技術的にもむずかしく、音程、ハーモニーになど複雑なものであると知った。
講義中、学生たちがスマートフォンを使っている。それを講義に使用することを考えた。10年ほど前にも試みた方式で早速始めてみた。学生たちは大賛成あった。まず私のフェースブックに登録させた。そしてメッセンジャー欄にコメントや質問などを投稿するようにした。使い方は既に登録しているネパールからの留学生スワラフ君がクラスメートに伝達。
受講生たちは私のホームページにスマートフォンで入り、コメントを書く。日本語、英語、中国語、韓国語でも書くようにした。コメントが暴走する。質問も多い。講義時間以外にも私はフィードバック、レスポンスする。学生たちとの文通になった。仕事が多くなったが、嬉しい。コミュニケーションが楽しい。学生たちも大満足。
私がコンピューターを愛用するようになったのは辛い体験からである。1964年師範大学卒で地方の高校に「国語」(韓国語)の教師として赴任した。学校の事情で私が英語とタイプライターも教えなければならなかった。英字タイプライターの文字版を指で覚えるようにした。その後英字からハングルタイプライターへ、ワードプロセッサー、コンピューターへ変わってきた。時代が代わる度に私の器械も変わった。1980年アメリカ帰りに電子ブック機のKindleを購入した。当時は先端のようだったが今では一般的である。

「大法院判決は妄想」

2019年07月13日 06時42分52秒 | 日記

 昨日日韓外務官会が行なわれている時間に私は大学国際交流センター(清永所長)主催のオープンキャンパス「日本文化体験研修」に参加していた。韓国から来られた韓林デザイン高等学校や南原第一高校を中心に高校生67名をはじめ教頭、教員、学父兄の総勢85名を迎えて実施された閉会式で私は話をした。留学から日本に住むようになった話。本学在学の韓国留学生、先輩と高校生たちの討論も聞いた。専門学校を考えたが大学に興味が湧いたという高校生もいた。外務官会の結果が気になった。9時のKBSのニュースキャスター金氏は「根拠がない」と日本批判から始まった。プライムニュースでは黒田勝弘氏が韓国人は喧嘩ごしだといい、日韓は喧嘩、戦いモードに入っていると言った。韓国ではあらゆる外交、宣伝に努めるだろう。しかし隣の国への配慮はどうかとなると絶望的に感じた。月刊朝鮮7月号には李宇衍氏の「大法院判決は妄想」という批判的な内容のインタビューが載っている。言論の自由はまだ大丈夫と…。     


国交断絶

2019年07月12日 05時46分10秒 | エッセイ

 昨日も日韓関係の悪さについて書いたが嘘のよう。本日のオープンキャンパスに韓国から90余名が来るという。歓迎する。一方では韓国とは国交断絶のような冷却期があっても悪くないであろうという意見もある。互いに依存する関係は協力関係であって、それが切れる痛さを経験すべきなのかも知れない。今の日韓関係の現状では日本や韓国は協力しなくても、最低限、食べて生きるには問題がない。私は戦争期を思い出すと今は幸せに生きれると自信がわいてくる。不和は良くないと言われるが、自己反省のモーメントにもなりうる。


事実だけを報道

2019年07月11日 05時57分17秒 | エッセイ

 驚くべきニュースが出た。輸出規制の理由の説明に韓国が反撃しようとする。韓国のインターネットNewDailyは公正に報道したが、昨夜KBSは日本の国内世論を造成のためのものだったと言った。日本の生放送プライムニュースで、外交官出身の田中氏は戦いの枠組から抜け出るべき外交になることが最高指導者の政治力だと主張した。その主張には同意しながらも、今の日韓関係をそのままにしておくのは難しい。
 メディアの報道に一言、事実だけを報道してほしい。昨日KBS、日本からの取材チームは、日本の国内向け<世論操作>と寸評をつけたが、オム・ギョンチョルニュースキャスターはコメントせずに事実だけを報道した。事実を無視して、外交、宣伝、ロビーなどだけで戦いをしてはいけない。


読者たちへ

2019年07月11日 05時21分20秒 | エッセイ

 놀라운 뉴스가 나왔다. 수출규제 이유 설명에 한국이 반격하자 자료가 나왔다. 한국의 인터넷 NewDaily는 공정하게 보도하였으나 어제 밤 KBS는 일본이 국내용 여론을 형성하기 위한 것이라고 했다. 일본의 생방송 프라임뉴스에서는 전 외교관 다나카씨가 싸움 틀로 가지 말고, 친선의 외교의 틀을 유지하는 것이 지도자의 정치력이라고 주장했다. 싸움 틀에서 벗어 나야 한다는 주장에는 동의하면서도 그냥 두기에는 어렵다고 생각된다. 메디어의 보도에 한 마디, 사실만을 보도하기 바란다. 어제 KBS 일본 취재 팀은 일본의 국내용 여론 조작이라고 촌평을 붙였지만 엄경철 뉴스 캐스터는 논평없이 사실만을 보도하였다. 엄씨의 태도가 바람직하다. 사실을 외면하고 외교 선전 로비 등만으로 싸움을 해서는 안 된다. 국가와 사회의 미래을 위해서 수치를 각오하고 참는 것이 훌륭한 지도자라고 생각한다.        

▲ 일본 FNN이 보도한 한국기업의 불산 밀수출 적발 사례. ⓒFNN 관련보도 화면캡쳐.

“한국 기업들이 군사용으로 전용될 수 있는 물자를 밀수출하다 적발된 것이 지난 4년간 156건이나 되는 것으로 밝혀졌다”는 보도가 10일 일본에서 나왔다. 일본 방송사 '후지뉴스네트워크(FNN)'는 '불화수소산(불산/HF)의 밀수출'을 특정해 지목했다. 불산은 전자기기 제조뿐 아니라 신경작용제인 사린가스 제조에도 쓰인다.

FNN은  ‘한국 정부의 자료’를 근거로 2015년부터 2019년 3월까지 한국 업체를 통해 해외로 밀수출된 전략물자를 열거했다. 이 가운데는 김정남 암살에 사용됐던 신경작용제 VX가스의 원료도 있으며, 최근 일본 정부가 한국에 대한 수출규제 품목으로 지정한 불산을 아랍에미리트연합(UAE)으로 밀수출하다 적발된 사례도 있다.  

유엔 안전보장이사회 대북제재위원회 전문가패널을 지낸 후루카와 카츠히사는 FNN과 인터뷰에서 “대량살상무기 관련 규제제품이 관련된 수출규제 위반사건이 이렇게나 많이 적발됐는데도 한국 정부가 이 문제를 공개하지 않았다는 게 놀랍다”며 일본 정부가 한국을 수출규제 면제 대상인 ‘화이트 리스트’에 적용하기는 어렵다는 반응을 보였다.

FNN은 니시무라 야스토시 일본 내각 관방부장관이 10일 정오 “이번 (한국에 대한 수출규제) 조치는 세계무역기구(WTO)가 인정하는, 안전보장을 위한 수출관리제도를 적절히 운용하기 위해 필요한 조치였다”면서 일본 정부 방침의 불가피성을 재차 강조한 사실을 덧붙였다.

정부는 “한국 업체가 수입한 불산이 북한으로 흘러들어간 게 아니냐”는 일본 여당과 언론의 주장에 반박하고자 지난 9일 성윤모 산업통상자원부장관을 앞세워 대북 연관성이 없다는 점만 해명했다. 그러나 FNN은 한국 기업이 UAE로 불산을 밀수출하다 적발된 일이 있다고 보도한 것이다.

대부분의 나라에서는 불산의 수출입과 유통을 엄격히 통제한다. 한 예로 미국 정부는 2003년 12월 정부의 수출허가를 받지 않고 불산을 멕시코에 12차례 판매한 ‘하니웰’에 벌금 3만6000달러(약 4253만원)를 부과했다. 대량살상무기 원료로 쓰일 수 있는 전략물자를 허가 없이 팔았다는 게 이유였다.

“한국 정부가 작성한 자료를 입수했다”며 한국 업체의 불산 밀수출 사례를 보도한 FNN은 후지TV가 핵심인 일본 관서지방 대상 뉴스 네트워크다. 후지TV는 '후지-산케이 미디어그룹'의 한 축이다.


일본의 불가피한 조치

2019年07月10日 05時34分36秒 | エッセイ

 어제는 하루 종일 연구실에서 손님을 맞았다. 한일친선협회의 역원들, 히로시마대학 교수, 본학 학장과 대학원장, 자민당 정치가, 로타리 클럽 등 많은 사람들과 대화를 나누었다. 거의 한일관계가 화제이었다. 객관적으로 대화를 하려하여도 한국의 일본에 대해 도전이 너무 많았고, 너무 길었고, 너무 치명적이어서 이번 일본의 불가피한 조치라는 의견이 많았다.  민간간에서는 좋은 관계를 유지하고 있는데 정부간의 관계가 좋지 않다면 그것은 분명히 민의가 반영된 정권이라고 할 수 없다. 한국정부에서 파견된 영사 등을 상전으로 모시는 태도를 바꾸어 개선을 위한 건의를 해야 할 것 아닌가. 8년째 <즐거운 한국문화론> 시민강좌를 한다. 이번에는 에스테 패션을 주제로 할까, 의견을 구하고 싶다.    

   昨日は一日中研究室でゲスト迎えた。韓日親善協会役員広島大学教授、本学学長と大学院の自民党政治家、ロータリー・クラブ委員など多くの人々と会話交わした。ほとんど韓日関係が話題だった。客観的にしようとしも、韓国日本に対しての挑戦がとても多く、あまり長く、あまりに致命的で今回の日本避けられない措置という意見が多かった。民間の間では、良好な関係維持しているが、政府との間の関係がよくないという。それは明らかに民意反映された政権とは言えない韓国政府から派遣された領事などに殿様に仕えるにような態度ではなく、改善のための建議をしなければならない。8年目<楽しい韓国文化論>市民講座の今回のテーマはエステ、ファッションはどうかと思っているが意見を求めたい。


文氏の反日は左派政策

2019年07月09日 05時26分19秒 | エッセイ

 韓国の事情はどうなっているのか。韓国から来られた日本通の方から一日詳細に聞いた。彼は学部から博士課程までの教え子、啓明大学日本学科出身、広大で博士号取得、そして現在世明大学校の教授である金弼東氏、彼の大学では日本学の学科が中国学科に統合、実質的に日本学科は失ったという。韓国の大学ではそのような傾向にあるという。私が啓明大学在職時代には日本学科が最高潮の人気であったが、それは昔話、目下の反日には悲鳴を上げるほど、以前の反日は感情であったが文氏の反日は左派政策による戦争ともいえる。
 日本の輸出規制により日韓関係の悪化は絶望的、韓国経済の悪化、こんな状況が続くなら韓国から脱出するしかないという話が多いという。そこで高齢者であり、先生として私の出番、日韓関係の新しい宥和のための挑戦、創造的な執筆活動を勧めた。夕方、彼夫妻と別れたがまだ話は残ったような気分である。


オープンキャンパス

2019年07月08日 05時27分56秒 | 日記

 少子高齢化現象、日本が老化すると悲鳴、しかし昨日のオープンキャンパスは参加者が多く、活気があった。会場が狭く、コーナーには大学教員の著書も展示されていた。拙著2冊、『慰安婦の真実』など。学長と副学長が声を掛けてくださった。私からは応援のエールを送った。私のクラスの3人の学生が学科を紹介した。研究所で久しぶりにインスタントラーメンを食べ、すぐダンス練習場へ、櫛田学長の運転で見に行った。ヨーロッパで研修してきた日韓の指導者が指導する、体育館の床上には九州からの中等、大学生たち100人ほどが転がっている。ダンスとはこんなもの、転がるもの(?)かとびっくり。基礎訓練だそうだ。本学で行われたバドミントン大会では入り口の運動靴で圧倒された。日曜日の大学、活気があってよかった。家内が迎えに来るのを待ちながら研究所の所長室で締め切りの紀行文を書いていた。帰りに寄ったスーパーでは野村文化協会長とばったり。立ち話をして別れた。充実した一日だった。


「親旧の印輔吉」

2019年07月07日 05時48分13秒 | エッセイ

 私の朝は例外なくコンピューターの前に座ることから一日が始まる。まずメールやフェースブック、ヤーフ、ネバー、ツイッターなどで内外のニュースや情報をチェックする。日韓関係は望ましくないニュースが多い。子供が育つためには喧嘩するのは当たり前。昨日20年前シベリア調査旅行をした加藤敬氏と交信した。嬉しい。当時の日記とを写真を探した。思い出が懐かしく嬉しい。

 最近、目にする韓国の友人「親旧」の印輔吉君の動画が目に留まった。彼は忠清南道の海岸の出身、高校時代のクラスメート、私は彼の田舎を訪ねて行ったことがある。満員バスで長時間のノンストップ、オシッコを我慢するのに苦労した。生々しく覚えている。僕らは文学少年、彼はドイツ文学、私は評論家を目指して、限りない対話。私が彼の下宿に同宿など世話になったことがある。新聞配達も一緒にした。また二人の間に故鄭孝燮君(記者、出版社社長)がいて三羽烏となった。彼は私の『親日と反日』を出版してくれた。印君は朝鮮日報の記者、社長、定年してNewDaily創業、発行人、今彼は世界へ向けて発信している。毎日彼の動画を見ている。韓国語で友人を親旧」という。「旧」を「親」しむ、その通りである。写真はそれを思い出させる。


カースト

2019年07月06日 06時41分45秒 | 講義

留学生が多いクラスでは小さいトピックであっても国際的になる。例えば日本には苗字が多いが韓国は少ないという話。韓国では「金」氏が25%ほどだと言ったら「私の名字はグエンです。ベトナムでは40%ぐらい占めます」という。

昨日はネーパルの学生からカースト制について聞いた。階級の最上位と下位のスワラフ君とシャンカラ君が登壇して話をしてくれた。私は以前バリ島で調査したことを思い出し、ヒンドゥー教の不浄観、内婚制、職業の世襲があると説明した。

このような伝統的な制度は憲法によって現在は存在しない。カーストによる差別は処罰される。(カドカ キリスナ)。しかしブラマンが下位の者と結婚してブラマンを追い出されるなど 民族的な差別もあるという(タマン ヘム)。このような制度は程度の差はあっても朝鮮時代に両班と奴婢などいくつかの身分に分けられた時代と似ている(ホンチャンス)。以上のような意見があった。


煙草

2019年07月05日 06時10分18秒 | 講義
 アジア文化の講義でもフェースブックを利用した。一人がその方式に反対する意見があって他の全員が賛成して、続けてやっている。まず私から前回のコメントを彼らのメッセージ蘭に送った。また3分スピーチ、ロシアで10歳頃の子供たちが煙草を公の場で喫煙するのを目撃したと言った。法律ではなく、習慣の実態を聴いた。韓国、ミャンマー、モンゴルではた煙草や酒の飲み方のマナーに目上という意識があるが、中国やベトナム、日本ではそれがないという。
 狩俣さんはお酒やタバコの文化は国柄が出ていてなるほどと思った。タバコは吸わないので、あまりわかりませんが、日本は目上の人〜などを気にしないで吸っているイメージだが、他の国ではそういうマナーがあるんだと驚いたと書いた。私崔吉城も「吸わない、飲まない」が文化として研究していると言った。私の3分スピーチ芥川の「ハンカチ」一人歩きする。悲しさを抑えるためのハンカチ、日本文化と言ったが、学生たちは日本人が何故ハンカチを持つのか、話題になっている。
  

休戦、終戦

2019年07月04日 05時33分06秒 | エッセイ

 メディアに左右されないようにといつも思ってはいるが、実行は難しい。韓国と日本のニュースをバランスよく見ているつもりだが、時にはアンバランスになっていると反省する。NHKとKBSのトップニュースに注意している。ナショナリズム、民衆の知識のレベルなどによりトップニュースは変わる。
 日本の半導体戦争(?)ニュースは日韓、正反対の反応を見せている。日本では大体嬉び、韓国側は憤怒の態度である。戦争を思う。私の持論である戦争論。戦争には嬉しさと憤怒、嬉悲が共存している。結果は悲惨になる。休戦、終戦を希望する。


『評伝孫基禎』

2019年07月03日 05時21分45秒 | エッセイ

 「経済戦争」という難局、どうなるのか。宣戦布告であれば危機、血(損)を覚悟しなければならない。「最悪」というレベルを超えたのである。しかし私は本当の血戦を体験した者としてはどちらも血を流すことなく、敗北して欲しいと願う。オリンピックが近くなっている。スポーツの「戦い」が広がる。戦争も競争も戦いである。オリンピック精神に戻って欲しい。
 昨日同じ話が二つあった。一つは
民団の友人のリーダーの黄正吉氏から孫基禎に関する本が送られてきた。黄氏の自宅を訪ねた時彼が孫基禎氏が身内であると語り、副賞の兜のリプリカも持って彼との縁を語ってくれたことを思い出す。この本の出版の協力者であり、私は日本留学初期に孫選手に直接会ったことを思い出す。
 もう一つは昨日届いた民団新聞(6月26日)に日本人俳優小金井宣夫氏の「哀しい勝利」と一人芝居「孫基禎さんのマラソン人生」記事が載っていた。レニ・リーフェンシュタール監督の映画『オリンピア』を思い出す。その内容については『ワンアジアに向けて』で詳述した。
1936年ベルリン五輪マラソンで 韓国人の孫基禎が金、南昇竜が銅メダルを取った生き生きした記録が映っていた。当時は日本植民地時代であり、日本国の選手として称賛された。しかし東亜日報は8月25日孫基禎のシャツに縫い付けられていた日の丸を取って報道し、日本政府は東亜日報の記者8人を懲戒とし、9ヵ月間停刊措置をした。孫基禎は朝鮮半島の北部生まれである。戦後韓国と北朝鮮が国籍復帰運動を起こした。しかしIOCは当時の記録は歴史なので変更できないと言った。

 またベルリン五輪の当時はナチス党政権下にあって、レニ・リーフェンシュタールがナチス党を正当化したのではないかとして罪に問われた。彼女は「ありのままを撮った」という。映像美によってナチス党の強大さが伝えられていると評価された当時、多くのドイツ人がヒトラーに熱狂したように彼女もそれによって罪に問われることはあってもそれ以上問われることはなかった。
 本書では映画は考察されていないが、寺島善一著『評伝孫基禎』では戦いの相手、「ライバルとは”敵”のことではない。自分を高めてくれる”尊敬すべき仲間”のことである」(12ページ)というメッセージを出している。経済戦争においてもそうであろう。