崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「無礼」

2019年07月20日 06時22分12秒 | 研究業績

 日本外相の「無礼」ということばに韓国政府の反撃、それは喧嘩であり、日本側は実戦のような感。私は今日台風の中,その根本問題、否、学問的な問題意識を持つために発表、話し合いたい。悪天候で集まりが良くないかもしれないが楽しい時間を持ちたい。その前には今私が世界の旧植民地を歩いて考えたことについての本の校正紙を渡す。世界の植民地といっても、反日感情が一番強い韓国から出発して、中国や台湾、パラオ、そして日本の占領地であった東南アジア、シンガポール、フィリピン(写真リサール処刑銅像)など。広島と南京の悲劇の展示についても述べた。それで終わりではない。イギリスの植民地のアイルランドから南アフリカ共和国の旧宗主国まで、そして植民地遺産保存の問題に至る。シベリアは次の本にしたい。

 私の慰安婦問題は日韓の政治的な問題とは関係がなかった。戦争と性、その研究が日韓関係と接点になったのは事実である。韓国が日本の左派説に便乗した。日本政府はその問題に便乗せず、軽視していたが簡単には終わらない。韓国は日本への依存から独立するとは言うけど、研究蓄積が弱い、無理せず和解を求めるのが本当の勇気であろう。

           記

日時:2019年7月20日(土) 午後2時30分~
場所:西南学院大 学術研究所 第四会議室

講師:崔吉城氏(東亜大学教授、広島大学名誉教授)
演題:「戦争と性:慰安所帳場人の日記を中心に」