崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

悲劇的な人物

2019年07月25日 05時13分24秒 | 研究業績

 昨日はシベリアのシャーマンのことについて書いたが、また昨日出版社から新著の本題について電話相談により『帝国日本植民地を歩く:文化人類学者のノート』と決めた。二十余年前の調査旅行ノートを基に自分史的な出版の気分である。私の調査ノートを見る。稚拙な絵や写真入り、ハングルでの乱暴な書き方である。しかしそこに感動がある。新著ではロンドンの本屋で見つけたケースメントという人物、イギリスとアイルランドの植民と被植民の板挟みで処刑された悲劇的な人物発見、すぐダブリンへ行った。後にスペイン植民地のフィリピンでも悲劇的な人物リーサルに絞って調査をした。それらの悲劇的な内容を新著にを詰め込んだ。より民衆、読者へ接近した新作といえる。