崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

カースト

2019年07月06日 06時41分45秒 | 講義

留学生が多いクラスでは小さいトピックであっても国際的になる。例えば日本には苗字が多いが韓国は少ないという話。韓国では「金」氏が25%ほどだと言ったら「私の名字はグエンです。ベトナムでは40%ぐらい占めます」という。

昨日はネーパルの学生からカースト制について聞いた。階級の最上位と下位のスワラフ君とシャンカラ君が登壇して話をしてくれた。私は以前バリ島で調査したことを思い出し、ヒンドゥー教の不浄観、内婚制、職業の世襲があると説明した。

このような伝統的な制度は憲法によって現在は存在しない。カーストによる差別は処罰される。(カドカ キリスナ)。しかしブラマンが下位の者と結婚してブラマンを追い出されるなど 民族的な差別もあるという(タマン ヘム)。このような制度は程度の差はあっても朝鮮時代に両班と奴婢などいくつかの身分に分けられた時代と似ている(ホンチャンス)。以上のような意見があった。