崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

地図

2017年10月24日 06時12分04秒 | 講義

 ある在日の牧師が韓国に行かれて起立して「獨島(竹島)は我が(韓国)土」を歌いながら泣いたという。彼は民族を忘れることはないのが良いと熱弁した。それはワンアジア支援講座の礒永和貴氏担当の「植民地から見る地図」の即後であった。地図は領土と民族主義の塊と言っても良い。平昌オリンピック宣伝広報地図に日本がないと韓国を非難する。しかし植民地期の日本の地図にアジアの半分、そして広大な海を日本帝国の拡大を示す帝国の膨張が描かれている。太平洋を中心にしてソビエト・東アジア・オーストラリア・太平洋の島々、アメリカ、カナダ・メキシコが表示されている。本図の下に「太平洋に於ける列国の勢力」「日本爆撃機行動区域」が掲載され、あらわに日本の「仮想敵国」を指している。オーストラリア・インドを含む地域が線で囲まれていることがわかる。当時の地図では日本の「領土」は今北朝鮮の核ミサイルの射程より広い。有益な講義であった。

 


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