崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

島流された英雄が多い

2018年03月01日 05時35分41秒 | 日記
 昨日はここ下関では風雨で非常に荒れた天気、今日は静かな朝、3月1日韓国では日帝に対して抗日独立運動を起こした記念日「国慶日」である。転勤の情報が入った。これから人事異動の季節になる。 韓国済州島ではの前の一週間に「新旧間」という引っ越し期間民俗がある。不動産業では宣伝が眼立つという。日本では4月が新年度、入学や入社、3月には卒業などで人が多く移動する。物は往来、中には去っていく人が気になる。
 東京と韓国からの人事異動、下関は両方から遠く、辺鄙な地方と思われる。人は都、牛馬は田舎という行政組織では困る。「左遷」されてくる人と「島流」されてくる類がある。前者は愚かな者、後者は賢い者というイメージがある。島流された英雄が多い。地方活性のために賢い人を迎えたい。イギリスは植民地に名門出身の紳士知識人を派遣した。その評価はいまだに高い。
*送別の意味については拙著『哭きの文化人類学』(写真)