崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「大連便り」

2015年04月21日 05時13分20秒 | 旅行
中国大連からの留学生林楽青氏を迎えた。現職大学教員であり、私の指導により博士課程(後期)に入学したが遅れてきた。早くから入管にビザ手続きを申請したが時間がかかり大学関係者は私も含め説明に応じ、本人が16種の書類を出してやっと来られた。今の時代に日本への越境がいかに難しいか実感した。しかし険山峻谷の難しい国境を越えたような嬉しさ、満足感もあった。北九州国際文化協会の方が母娘で空港にお迎えに出て、午後4時頃大学に無事に着いた。大学の寮に入り、一安心した。私の研究室でお茶の時間をもって歓迎の時間になった。その母娘の母はフャッション事業家であっても中国には数十回往来しながらボランティアの無料奉仕ばかりであるという。そこに私から一句、「無料は遠く回って大きく戻って来る」といい、意外な反響、本当に名誉賞をとっているということであった。
林氏は日本語の教員であって福岡との縁が深い人である。長い間LoveFM(北九州)の「大連便り」の担当者でもあった。今は奥さんの孫蓮花氏が担当となり、丁度昨夜7時半から孫氏の生放送を車の中で林氏と一緒に聞いた。アナウンサーのように話をした。内容は日本植民地時代に大連に日本が作ったダム周辺に植えた桜の花見祭り、日本語弁論大会の話であった。日中関係の難しさは一点も出ず、日中友好の雰囲気であった。林氏は留学生であっても国際交流のメッセンジャーであると期待する。