崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

規制を教える教育

2012年01月28日 05時15分03秒 | エッセイ
昨日韓国からの大学生研修の反省、評価会をした。全日程の写真を見てからある学生の司会で13人全員、そして引率教員の感想の発表会を行った。消防署、デーサービス、関門医療、講演などについて意見や感想が披露された。主催の大学への感謝、勉強になったこと、これからの課題などが実によくまとまった。私は救急救命を専攻として職業としようとするには命の尊重、高齢化社会における老人文化の構築、商術より仁術の心を準備せよと簡単なスピーチをもって正午に終了式を終えた。
 両校の指導者たちとの対話の中で韓国の学生たちが質問など意見を積極的に発表することが話題になった。韓国の家庭を訪問した印象から韓国では子供の躾などに厳しくないことが意外であり、自由にしているから発言なども積極的なのではないかと指摘があったのについて韓国の方は躾をしないので公衆道徳などを守らないことが多いと言っていた。学生の発言力などについて日韓の両面から肯定的に、あるいは否定的に議論となった。私は幼稚園、小学校低学年の生徒たちが意見を良く言うのに大学生になると変わっていることから教育が問題であろうと提案した。人間の本質を自然に育てていくより、規制を教える教育の機能が強いのではないだろうか。反省すべきことでもある。