崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

お見舞いはプライバシーの侵害か

2012年01月09日 06時03分21秒 | エッセイ
 知人の奥さんの入院先の病院へお見舞いに行った。突然であったが、もちろん本人とご家族の了解を得てのことである。男性6人(一人は夫)、女性2人が患者さんを囲んで、牧師が早く癒されるように誠意を込めて祈った。本人は涙ぐんでおられた。勇気づけられたのだろうと感じた。以前私はとても親しくしていた方のお見舞いに行き、とても喜んでいただいていたが、ある人から個人のプライバシーがあるから、見舞いを遠慮するように言われたことがある。プライバシーってなんだろうか。社会生活にはいろいろ規制が多いことは知っているが、それらを超えた人間関係が萎縮するようではいけない。考えてみると結婚式、葬式も個人の性や死というプライバシーかもしれない。それを公にすることは尊敬と愛の行動に基づいているからである。今日は「成人の日」である。それも成長する、ある個人の生理現象かもしれない。プライバシー云々という前に共に生きるということを考えるべきだと思う。