崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「見えない壁」

2012年01月19日 06時15分17秒 | エッセイ
 

学生と面談している時に激音がしたので隣の研究室で何かがあったと思い、注意をしてみると学生から鳩が窓にぶつかったという報告があった。ガラスの外側をみると鳩が立っているが動かない。カメラを出して写真を撮りながら、より近くに行き、20センチ位の距離でフラッシュつけ写真を数枚をシャッターを押しても飛んで行かなかった。ガラス窓は狭い空間を広い空間に広げる素晴らしいものであるが、壊れると危険なものでもある。十年ほど前ホテルのガラスのドアにぶつかって精神が朦朧として大変だった時を思い出した。視線が透るが、壁がある。「見えない壁」が怖い。(写真は本山君撮影)