崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

總力戦

2012年01月27日 05時44分40秒 | エッセイ
韓国の蔚山の山奥にある春海保健大学校の13名の男女学生と2名の引率教員、金祖栄理事長(夫)、金熙珍総長(妻)が東亜大学に来られて姉妹関係の提携式、並びに学生たちへの研修を行った。「夫婦」が並んで、また本学の創立者(父)と学長(子)などが「姉妹」関係の提携を結ぶのは言葉の上で親族、親戚関係のように感じた。韓国語や日本語でしたしいことを「親しい」というのがこの親族関係を意味するのだろう。
 私は朝から晩まで両校の関係者と共に行動した。朝早く友人の「ひまわり」の穴見幹男社長夫妻と下関から北方60キロの美東のデーサービス見学に同行し、関門医療センター見学、そして晩さん会に参加して帰宅した時は毎日楽しむ韓国の連続ドラマがちょうど終わったころの9時であった。今日は最後の終了式を行って送ることが残っている。今朝の山口新聞にはその記念写真と記事が載っている。
 この度こちら側は韓国の学生たちが熱心に、積極的に発言や質問するのに好感をもったようである。教員や学生たちの自己紹介ではほぼ日本人は韓国語で、韓国側からは日本語で挨拶がかならずとも言えるほど出て日韓友好が実感された。また鵜沢副学長の司令によって本学の教職員の総力挙げての「總力戦」的協力には驚き、感謝ばかりである。試験の前の学生の発表会と重なる忙しさのなかでも中田敬司准教授の「日本の医療」に関する講演、古満伊里教授の「うそ発見」という講演などが行なわれた。心に得られたものが多かった。