崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

ロンドン大学のSOAS訪問

2008年09月09日 01時45分28秒 | 講義
 イギリス植民地研究のセンターともいえるロンドン大学アフリカ・オリエンタル研究所を訪ねてハワード教授と数年ぶりに会った。彼は韓国の音楽を専門とする有名な方であり、数年前会った時はスイス人のドヒーラ先生などと集まって昼食をとったことがある。定年を迎え、ハワードさんも来年の春からはオーストラリアのシドニー大学に転職するという。とにかく嬉しい再会だった。彼から頂いた本には私の本が多く引用されており、シャーマニズム研究をする弟子も紹介してくださった。その後大学の構内の書店や図書舘などをみて、ロンドン中心の中華街を歩き、ピカディリーなどの中心街の1700年代半ばからの本屋をはじめ数か所の書店巡りをした。本屋が繁華街の中心地に多いことはまだイギリスは健全な国のように感じた。本屋の人文社会コーナーでは歴史と伝記類が圧倒的に多く、まだ歴史を重視する国であること、CDやDVDなどが入口に陳列されており、これからの書籍の在り様を予言するようである。つまり映像化する傾向を見せているのである。
 昨日ホテルへ帰る時タクシーに乗って遠回りして料金を不当に払ったことをホテルが駅から歩いてみて非常に近いことでわかり、運転さんに内心怒りを覚えた。