崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

奴隷の子孫が共生する社会

2008年09月07日 04時42分30秒 | エッセイ
 ここブリストルで一日十回以上雨時々晴れの天気である。タクシーの運転さんに今は雨季なのかと聞いたら年中毎日同様「晴れ時々雨である」という。日本でもよく聞く天気予報ではあるがここにおいて本当に時々であり、日本では「たまに」に該当する感じである。山もなく平地と丘陵の国が世界を支配し、多くの英雄を生み出した歴史を持っている。
 雨中にジョンウェスレイーの教会に行った。彼は監理教の創始者であり、アフリカ奴隷制に反対した平和主義者である。私は韓国で監理教の勧師の職分が与えられた者であり、尊敬するウェスレイーのことに関心があって訪れた。歴史の古い教会は一般観光客にも公開して紹介している。大英帝国としてプライドは高く現代文明には遅れているようなところが多い。昔の奴隷の子孫が共生する社会は素晴らしいが、一方政治家はまだ被植民地市民に政治を施すような態度があるのでないかと思っている。
 植民地博物館に再度入場しようとしたら顔を覚えていてくれて昨日のチケットが有効だといい、親切にしてくれた。特別展示をみて食堂でお茶を飲みゆっくりして、日曜の聖堂を見るために探して行って結婚式も見る幸運に恵まれた。
 ただロンドンのホテルを探すのに迷って一時間ほど歩き、ようやく到着してこれを書いている。エレベーターも少ないロンドンで大変な感じがした。試行錯誤も学習過程の一つと思ってロンドンの電車の中を熱心に観察した。