崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

マクドナルド

2007年11月28日 06時46分05秒 | エッセイ
 マクドナルドは都市化近代化社会の生活様式に合わせ注文に迅速に対応し持ち歩いて食べるような、食生活を根本的に変えるファストフードである。1940年代にアメリカで兄弟が始めて以来最も国際化に成功した食べ物である。現在アラブ数カ国を除いて全世界に普及しており、アメリカ文化の象徴的なものである。日本の早稲田店が調理日時のシールを張り替えて販売していたという。担当者の一人が「もったいない」という。我々の普段の食生活でも賞味期限を少し超えても「もったいない」と思い食べることがある。戦後多くの人が捨てられた大根の葉っぱを拾って食べたことを思い出す。いま問題になっているのは公衆衛生と節約精神が対立、そこに公衆食への信頼の問題である。「信」を得るためには「損する」ことも必要であることを知ってほしい。