崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

日記を書くこと

2007年11月21日 05時57分48秒 | エッセイ
 日記を書く人は多い。私も1960年代以来日記を書き続けている。日本に留学した時代の日記が流失され古本屋で見たという情報を聞いて心が痛い。しかし日記を書き続ける。日記には非常にプライベートなことを書くことが多い。しかしそれは隠すべき秘密ではない。ただ公的に知らせたくはない。なぜ書き続けるか自問してみる。おそらく存在感を持つためではないかと思う。書けなかった一週間前のことを思い出せず、読み捨てた新聞を読む場合もある。しかし日記は自分中心の歴史である。自分の人生を曖昧な記憶だけではなく、他人が書いた記録によるものでもなく、自分が主人公として自ら書く自分史である。このブログも日記に近く、二重に書く負担があるが、二重の楽しみもあるから書き続ける。