崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

研究を否定する教員

2007年11月01日 06時25分31秒 | エッセイ
 ロシア・サハリンの国立大学の教授が自分は学者ではなく、ただの教員であると言ったことを聞いて驚いた。フォローしてみるとロシアのシステムとしては「職員」「教員」「学者」などを区別して国家が決めるようである。日本では一般的に大学教員は研究者と思われるのに教員自ら自分は研究者ではないと否定する人が日本の大学にもいる。ある大学の教員の集まりでは大学は教育が主な仕事であり、「研究が主ではない」という発言をする人がいた。教員の中でも研究が好きではない人がいることは想像できるが、「研究のためではない教育」などの発言は彼だけではなく、大学教員のイメージをダウンさせることになる。聞いていて危険な発言であったと思った。