崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

音楽を楽しむ

2007年11月23日 07時26分10秒 | エッセイ
 音楽とは「音」と「楽」の合字で「音を楽しむ」ことである。昨日教会でバイオリンとピアノのコンサートのリハーサルでは実に音を楽しんだ。音の美しさを再発見したような斬新さがあった。普通演歌などは歌詞を読むよな部分が多く、単調な感じがする。しかしクラシックになると音だけで表現されている。そこにはメロディや和音、音の高低、強弱、テンポなどが複雑に調和している。続いて金剛山歌劇団の公演を楽しんだ。ほぼ毎年のことではあるが特に崔栄徳氏のチャンセナプの演奏には惚れてしまった。朝鮮の伝統楽器の胡笛を改良したもので元のものより軟らくメロディが自由自在で崔氏の演奏は「音美の極まり」であった。ただ南北統一など旧イデオロギーの変形したようなものは玉の中の塵のようであった。