崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

小沢ショック

2007年11月06日 06時39分06秒 | エッセイ
 小沢氏の政治遍歴からみて代表の辞意表明は単純な政治的なショーではないと思う。だから小沢ショックが政局を振り回している。追い込まれて自殺するニュースは最近よく聞いても、頂点に立っている人が追い込まれず、辞表を出すことは珍しい。このような辞表のニュースを聞いてまず私は新鮮なショックを受けた。それは相当の信念のある人ではないとできないことであるからである。まるでそれは世俗的な事柄をすべて捨てて出家する仏心に似ている。私は今珍しく「三国誌」諸葛孔明に比する話を聞いている感がある。古典的には偉大な政治家は「三顧の礼」を受けて出るものであり、それが政治家の品格であった。しかし現在の政治は小者が手を挙げて煩く騒いているのが常道である。ただ「小者=小沢」にならないことを祈る。