goo

飴山實を読む(133)

■旧暦12月27日、水曜日、

(写真)無題

河岸の河津桜が咲き始めた。朝から仕事。この頃、NationでHoward Zinnの関係記事を読んでいる。Nationには寄稿も多いようだ。Zinnのcritical historyの方法が創作の参考にならないかと思っている。ポロックがなかなか進まない。シンプルな言葉だが、それだけに、熟語が多く、ニュアンスが豊か。

風邪気味で調子が良くないのだが、「春の風邪」という季語は、どこか明るいイメージがあって好きである。毎年挑戦するが、これだという俳句ができたことがない。




南天の箸二人前小鳥来る
   「花浴び」

■まず、この句から感じる安らかさに惹かれる。仲のいい夫婦の朝の食卓とも取れるし、子どもが独立した後の夫婦の食卓。その前庭に小鳥が来ているとも読める。この句は、言葉で表現されているから、当然、情報化され得るが、それが表している世界は、言葉を超えて広がっている。ささやかで小さな世界だが、心の中でしづかに膨らむ気がする。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )