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フランス語になった俳人たち(21)

■旧暦10月4日、金曜日、

(写真)無題

今日は早朝から起きているので、妙に、腹が減った。朝から、珈琲三杯とトースト2枚、蜜柑と柿を食した揚句に、野菜炒めを載せたあんかけラーメンを喰う。午後、散歩。水を買って帰る。江戸川は、枯芒がいい味。そろそろ、ウォーキングがしたくなってきた。

枯芒ざわわと風を生むところ

ゆつくりと雲に風でる檻の鷲


夜、非常に冷たい雨がポツリポツリと降った。初雪にでもなりそうな気配だったが、一時的なものですぐに止んだ。




年暮れぬ笠きて草履はきながら
   芭蕉「野ざらし紀行」

L'année prend fin-
toujours le même chapeau
les même sandales de paille!


※Traduction de Corinne Atlan et Zéno Bianu
HAIKU Anthologie du poème court japonais Gallimard 2002

年終わる
いつも同じ笠
同じ草鞋


■微妙に異なるが重要な違いは、日本語では、旅の中の人生を詠んでいるのに対して、フランス語版では、旅の身なりを詠んでいる。この違いは、たぶん、日本語の動詞「きて」「はきながら」の動きにあると思う。フランス語版では、動詞は使われていない。ただ、動詞を使うと、散文に近くなるという配慮があって、意図的にフランス語訳者は名詞化したとも考えられる。英語の俳句を書き、読んでいると、そう感じられる。



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