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芭蕉の俳句(204)

■旧暦10月9日、木曜日、

(写真)もみじする

オバマが大統領に当選して、米国がいっしんに担ってきた「世界の愚劣さ」は、大きく軽減されるものと思いたい。任期が1月下旬から、ということだから、それまでは、ほんの昨日まで猿だったようなブッシュが政権運営を担う。狂信的な市場原理主義者に過度の市場化への根本的な反省ができるのかどうか。これまでの対策を見ていると、株式市場の反応を最優先に、金融業界に巨額資金をつぎ込むトリクルダウン方式でしかなく、原理主義的な発想を出ていない。今月中旬の「G20サミット」でどういう対策が打ち出されるのかによって、グローバリゼーションの今後がある程度まで見えてくるのではあるまいか。

President Elect Barack Obama Chicago Victory Speech(Pt 1)

President Elect Barack Obama Chicago Victory Speech(Pt 2)

President Elect Barack Obama Chicago Victory Speech(Pt 3)


それにしても、消費税のめくらましと選挙対策に給付金をばらまくという発想の下劣さ・貧困さはなんなのだろう。麻生の馬鹿面とオバマの高貴な表情の違いは、そのまま人間の格の違いだろう。




七夕や秋を定むる夜のはじめ
  (赤冊子草稿)

■元禄7年作。「秋を定むる夜のはじめ」に惹かれた。「夜の秋」という季語があるように、秋は夜訪れる。芭蕉は「はじめの夜」と「夜のはじめ」で迷い、折々吟じてこの形に決定したという。推敲のひとつのあり方を示していて参考になる。「夜のはじめ」とすると、今後も徐々に秋が定まって行く時間の流れの中に読み手が置かれるように思う。



Sound and Vision

Horowitz plays Chopin Ballade 1


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