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芭蕉の俳句(207)

■旧暦10月24日、金曜日、

(写真)黄葉

ドイツ語版と英語版の更新が溜まってしまった。ぼちぼち行くしかないが…。日本語版と同時に書かないと溜まってしまって億劫になる。今日は、午前中、仕事して、午後は、叔母を病院に連れて行く。帰宅して時間があれば、サイバーの翻訳を行う。夜は兼業。




風色やしどろに植ゑし庭の秋
  (三冊子)

■元禄7年作。この句は、風色やしどろに植ゑし庭の萩の形も伝わっている。「しどろに」という「乱れて」を意味する措辞と「庭の萩」の焦点が定まって座りがいいことを考えると、「庭の萩」の方がいいような気がする。一方、「庭の秋」とすると、庭の植物全体が視野に入り、それぞれ秋の気配を漂わせている風景になって、これは、これで、魅力がある。上5は「風色や」と「風吹くや」で迷ったらしい。何回も吟じて「風色や」に決定している。推敲の方法のひとつとして参考になる。「風吹くや」だと風の表だけ見えるが、「風色や」にすると、裏返った風も見えるような気がする。



Sound and Vision

Glenn Gould: Brahms - Intermezzo op 117/1
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