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翻訳詩の試み:Paul Celanを読む(2)

■10月29日、水曜日、

(写真)ひと休み

昨日、ざっと、ウォーキング入門という本を読む。さっそく、買い物は、ウォーキングであった。かなり気分の良いものである。帰りは、買い物袋がダンベル代わりになったが。午前中が効果的らしいので、今日も、仕事が一段落したら、江戸川の土手に赴く。膝の靭帯が弱いぼくとしては、この運動は、なかなか重宝である。奥も深そうだ。




EIN AUGE, OFFEN
Paul Celan

Stunden, maifarben, kühl,
Das nicht mehr zu Nennende, heiß,
hörbar im Mund.

Niemandes Augapfeltiefe:
das Lid
steht nicht im Wege, die Wimper
zählt nicht, was eintritt.

Die Träne, halb,
die schärfere Linse, beweglich,
holt dir die Bilder.



                   パウル・ツェラン

片目は開いたまま



時間は五月の色に冷たく染められて
もはや名づけようのないものが熱く
口の中で聞こえる

ふたたび だれでもない者の声

目の奥が痛む
瞼は
防がない 睫毛は
入ってくるものを拒まない

涙は半分
鋭い水晶体がよく動き
おまえに画像を焼きつける


■はじめ、原文を読んだときには、秘教の呪文のようで、謎めいていたが、既訳を参考に何度か読み直し考え直した結果、ぼくなりの解釈を打ち出すことにした。過去と未来の戦争が二重写しになって瞳に焼きつくかのよう。



Sound and Vision

Glenn Gould.Prokofiev.Piano Sonata No.7,Op.83. Allegro.
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