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北と南(10):黒糖煮る

■旧暦11月26日、金曜日、

夕方から、江戸川を散歩。川面の夕日が凍った風に揺れていた。その後、喫茶店に籠もって句作。夜、「のだめ」を観る。久しぶりに、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を聴いた。クラシックを聴き始めて、最初に好きになった曲の一つで、なんだか、懐かしい。

David Oistrakh plays Tchaikovsky Concerto (1st Mov.)
David Oistrakh plays Tchaikovsky Concerto (1st Mov.) Part 2
David Oistrakh plays Tchaikovsky Violin Concerto (2nd Mov.)
David Oistrakh plays Tchaikovsky Violin Concerto (3rd Mov.)


(写真)足尾駅からすぐの、古河掛水倶楽部。足尾銅山の迎賓館だった館。今は、記念館として、一般公開されている。



黒糖煮る

沖縄では刈り取られた甘蔗(きび)の製糖が1月から3月にかけて行われる。この時期が製糖期である。黒糖を精製した分蜜糖は工場生産がほとんどであるが、県内消費用の黒糖は個人の家内工業で細々と続けられている。甘蔗を絞った汁を大鍋で煮詰め、石灰を加え固めると、黒糖ができる。


黒糖を煮る魂石をふところに
  眞榮城いさを

「魂石(たまいし)」とは、沖縄の風習で、十字路から小石を三つ拾って、その石に願をかけ、懐にいれていると、不思議に元気が出たり、仕事が巧くいくという。作者は宮古島市平良在住。

※ 宮坂静生著『語りかける季語 ゆるやかな日本』(岩波書店 2006年)より
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