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RICHARD WRIGHTの俳句(48)

■旧暦12月10日、木曜日、

胃カメラの結果は、胃炎であった。深刻なものではないので、しばらく胃腸薬を服用すれば回復に向かうと思われる。ストレスもあるであろう、珈琲の飲みすぎもあるであろう、早食いもあるであろう。しかし、この20日ほど、食のありがたみが実感できた日々はなかった。

(写真)

冬の足尾駅構内。線路には柵がなく、近所の若いお父さんが、子どもをあやしながら、構内に自由に入ってこられる。子どもの頃の駅の情景のままである。前期近代の郷愁が漂う。




(Original)
A bursting ripe plum
Forms a pool upon a leaf
From which sparrows drink.



(Japanese version)
熟れたプラムがはじけて
葉の上に汁が溜まっている。
雀たちがそれを飲む。



(放哉)
雨の幾日がつづき雀と見てゐる


■ライトの句、愛情は感じるが、第三者的に雀の様子を見ている。放哉は、雀と同じ視線で雨を見ている。ここには、人間と雀の二元論はない。
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