goo

RICHARD WRIGHTの俳句(19)

■旧暦5月27日、金曜日、

今日は、午後から東京医科歯科に行く。先日撮影したMRIの結果など、担当医といろいろ話してくる。MRIは脳、聴神経ともに、画像上は問題がなかった。TRT療法の前提になっている「耳鳴りの神経生理学的モデル」について、説明を受けた。音は内耳に入り、ここで電気信号になり、聴神経を経由して、脳幹に伝達され、脳幹から大脳の聴覚を司る聴皮質に伝達されて、音となる。このルートのどこかに、問題が生じ、聴皮質に耳鳴りが伝えられると、これを自律神経がストレスと感じ、自律神経と聴皮質の間で、ストレスを増大させる方向で悪循環が生じ、耳鳴りが問題化する。TRT療法は、この悪循環をミニマムにするように作用する。TRT療法は欧米で利用者の8割、医科歯科大のデータでは7割に効果があったとされている。その意味では、このモデルはある程度まで妥当性があると言えるだろう。とすれば、自律神経を整える自律訓練法などの措置は、耳鳴りストレスを軽減する方向に作用するはずである。

意外だったのは、頚椎の歪みが聴神経を圧迫したことが直接の原因ではないか、とMRI画像を見ながらぼくが問いただしたのに対し、担当医が明確に否定したことだった。頚椎は聴神経よりも下位にあるので、圧迫することはない、という見解なのである。担当医の見解では、先の聴覚に関わるルートの血流が何らかの阻害を受けたのではないか、というものだった。頚椎の歪みが聴神経の周辺の筋肉に作用したのか、それとも、まったく別の要因なのか。この辺りのメカニズムは、生体に詳しくないので、ぼくの判断能力を超える。ただ、言えるのは、結果的に見て、カイロプラクティックを施したことで、平均7割から6割りまで耳鳴りは軽減したという事実だ。条件が整ったとき、ほぼ、耳鳴りゼロになったのも、カイロを施していない条件下では、難しかったように、ぼくは感じている。結果が良ければ、すべていいのだから、今後もカイロは継続していく予定でいる。



(Original Haiku)
A Summer barnyard:
Swishing tails of twenty cows
Twitching at the flies.


(Japanese version)
夏の農場
20頭の牛が蝿を嫌って
しっぽをピシャリピシャリ




コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )