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RICHARD WRIGHTの俳句(21)

■旧暦6月10日、月曜日、

徐々に、普段の生活状況に戻りつつある。今日は、午後から、2週間ぶりのカイロ。自律神経失調症の人が結構やってくると施術師のお兄ちゃんは言っていた。帰りに上野の本屋で、池内紀が編んだ『尾崎放哉句集』(岩波文庫)と今、話題の新書『生物と無生物の間』(講談社現代新書)を購う。山頭火は、まとまって読んだけれど、放哉は、吉村昭の小説『海も暮れきる』が印象的で、相当読んだ気になっていた。しかし、本棚を探しても、いっこうに放哉句集は出てこないので、たぶん、まとまって読んでいないのだろう。この本は、自由律以前、自由律以降、句稿、入庵雑記からなっていて、放哉の変化が掴める。池内紀さんが選んだというところにも興味を惹かれた。東大教授を定年前に「計画どおり」辞めてしまい、自由に生きているところなど、放哉の生き方と響くものがあるかもしれない。



(Original haiku)
On winter mornings
The candle shows faint markings
Of the teeth of rats.


(Japanese version)
冬の朝は
ローソクにネズミの歯形が
ちょこっとついてゐる
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