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芭蕉の俳句(140)

旧暦、3月26日。土曜日、

朝から、『サイバープロテスト』の7章の見直しに専念。どうにか、終らせた。来週から8章に入れる。これで、ようやく6割ほど翻訳を終えたことになる。先を急ぎたい。午前中、一段落ついたので、昼は、江戸川で食す。天気が良く、気分が良かった。若葉風が目を洗っていく。向こう岸では、少年野球の声しきり。帰りに、6月から始まるドイツ映画祭の前売を購う。今年は、面白そうなのが、何本かあり、かなり迷ったのだが、時間の関係上、戦争関連の作品に絞った。



牛部屋に蚊の声くらき残暑かな  (三冊子)

元禄4年作。残暑の持つ感じを「蚊の声がくらい」と把握していて、非常に印象に残った。質感が迫ってくるような感じがする。昼なお暗い牛部屋。そこにこもった獣の匂い。蚊の低い羽音。そういった世界が、丸ごと残暑の持つまとわりつくような暑さと響きあっている。
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