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芭蕉の俳句(139)

土曜日、。朝早く起きたので、飴山實の「花浴び」を読んでいた。今まで、きちんと読んでこなかったが、じっくり読んでみると、言葉の使い方が実に上手い。悠々たる世界がやわらかく立ち上がって来る。午後、家具の配送があるというので、ずっと、待っていたが、夕方やっと来た。子供の部屋にセッティングしてから、郵便物を投函しに行く。朗読会用の作品を送ったのだが、結局、詩と俳句10句という構成にした。ハングルに翻訳するらしいけれど、俳句はできるかなあ。少し、心配である。その後、江戸川に散歩に行く。葦切の空を雲雀が鳴くという二重奏だった。ジーン・ジワーンという虫のような声が、葦原の方から絶え間なくしていたが、正体はわからなかった。ミミズ? 沖縄物産店で黒糖を購って帰る。



簟鱠食うたる坊主かな  (頭陀袋)

芭蕉作かどうか、はっきりしない。簟(たかむしろ)は、夏涼を呼ぶために用いる敷物。竹を細く割り筵のように編んだもの。鱠(なます)は、魚の肉を細かく切って酢にひたしたもの。

後の一茶の口吻に近い感じを受けて印象的だった。ただ、一茶の場合には、批判がきついが、この句は、なまぐさものを平気で食す坊さんに、笑いながら驚いている感じがある。

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