関東欲張り一人旅 後半

2012年11月11日 23時59分59秒 | 旅行記
東京駅地下ホームから総武快速線のグリーン車に乗り込み、早速昼食です。

東京11:54発→木更津13:17着


駅弁を買うほど空腹ではなかったので、手軽に「万カツサンド」を。
こういう箱に入ったサンドイッチを見ると、ちょっとしたピクニック気分になります。(^^)


小さくカットされていたので食べやすく、また分厚いカツがジューシーでおいしかったです。

それから本を読んだりして、いつの間にかウトウト。
グリーン車も終始空いていて、2階席のいちばん後ろに座っていたので、気兼ねなくリクライニングを倒して眠ることが出来ました。

起きると千葉を過ぎて内房線に入ったところ。
途中、五井駅では小湊鉄道の車両が見えました。


この古めかしい車両たちと、JRのステンレス通勤車両が日常的に並んでいるのですから、おもしろいものです。
今回は時間の関係で訪問出来ませんでしたが、小湊鉄道もいすみ鉄道と合わせて乗りに行きたいところですね。

そうこうしているうちに木更津に着きました。
ここまで来ると3年前とまるっきり同じですが(笑)、久留里線に二度目の乗車です。
あの時初めて乗った旧型気動車群がいよいよ12月1日をもって引退するということで、今回は午後からの時間を利用して惜別乗車と撮影に来たのでした。


木更津駅の構内には置き換え用の新車・キハE130形が停まっていました。
車両そのものは水郡線でも見られますが、カラーが違うとやはり新鮮です。運用開始に向けて試運転や乗務員訓練が続いているのでしょうね。


庫内のキハE130、DE10、キハ38の並び。
今しか見られない光景です。こうして見るとキハ38はまだまだ新しく見えますが…元はキハ35の更新車ですから、相当古くなってきているのでしょう。

さて、次の久留里線の列車は13:46発。
当初は乗る予定でいましたが、天候が危うくなってきたので、雨が降る前に撮影を優先することにしました。曇りなら光線に関係なく自由に撮れます。
幸い久留里線は駅間が短いので、歩いて散策しながら撮影をすることに。


まずは内房線との合流点にある踏切へ。折り返し46分発となる木更津行きを待ちます。
かつて房総半島は気動車王国だったそうですが、JRの非電化区間は今や久留里線だけに。
手前の使われなくなったポイントがいい味を出しています。

それからしばらく歩きました。
撮影地については全く調べていなかったのですが、隣の祇園駅まで歩く途中、住宅地が線路にぶつかって途切れるところを見つけたので、そこから一枚。


先ほどの折り返しとなる久留里行きです。
黄・緑・青の三色カラーの気動車は一見ユニークな塗装にも思えますが、沿線の風景に上手く馴染んでいると思います。


歩き続けると祇園駅に着きました。道路沿いにある、かわいらしい待合室だけの駅です。
京都に限らず「祇園」や「花園」はしばしば各地で見られる地名ですが、ここがそう呼ばれているのも何か理由があるのかもしれません。
2回生の時に「花園」と「祝園」の比較、字面から抱くイメージと実際の違いについて調べたことを思い出しました。

久留里方面の列車は先ほど行ったばかりなので、更に次の上総清川駅を目指します。


途中で見つけた小さな橋。
水路は枯れていますが、レンガ積みの橋脚と、向こうに水門が見えます。
昔はここを流れていた水が人々の生活を支えていたのでしょう。


そして道路沿いから木更津行きを撮影。
またもキハ38ですが、後ろには国鉄一般色のキハ30が連結されていました。


iPhoneの地図で確認しつつ、不安に思いながら民家の入り口のような砂利道を入ると、上総清川駅に着きました。
列車の時間までは30分ほどありましたが、手入れされた花壇が楽しませてくれました。

上総清川14:58発→俵田15:30着

車内は意外にも鉄道ファンの姿は少なく、学生をはじめとする地元客がほとんど。
天候が悪いこともあったのか、普段着の久留里線を楽しむことが出来ました。


30分ほどの乗車を楽しみ、久留里の一つ手前、俵田で降りました。

駅を出て少し歩き、久留里で交換してくる木更津行きを狙います。
いよいよ雲行きが怪しくなってきましたが…。


歩いている途中で遂に雨が降りだし、野焼きの煙も合わさって微妙な写真になりました。
それでもこの辺りの沿線風景は癒されます。


上下の列車が行ってしまった直後なので、傘をさして久留里駅を目指します。
道路は比較的交通量が多かったのですが(東京行きの高速バスも見ました)、見える田園風景はのどかそのもの。また天気のいい日に歩いてみたいものです。


絵になる踏切の風景。
今回久留里線の沿線を初めて歩きましたが、東京からほど近い距離でこんな景色と出会えるとは…。


久留里駅に着くと雨は幾らか収まりました。
ここで休憩がてら帰りの切符を求めたのですが、学割証を見た駅員さんに大層驚かれまして…(笑
確かに、京都の大学生が久留里で切符を買うなんて、まず考えられないことですからね。

因みに切符の方は連続乗車券を作ってもらったのですが、予想に反して自動改札非対応の120mm券。
有効期間等の数字は駅員さんによる手書きでした。デジタルとアナログの中間(?)を見たような気がします。
お手数をおかけしましたが、いい旅の思い出になりました。

それから近くのコンビニへ。
雨が降っていなければもう少し散策したかったのですが、パンとコーヒーだけを買って駅に戻りました。いい街並みだったな…。


駅舎内にはメッセージボードが飾られています。引退が近づくにつれてこれから更に増えるのでしょう。

さて、列車の時間です。


向こうが木更津行き、手前がこれから乗る上総亀山行きです。交換の数分ではちょっとした撮影会状態になりました。
やはり国鉄一般色のキハ30は人気ですね。乗客もそちらの方が多かったように思います。

久留里16:35発→上総亀山16:54着


3年前には乗れなかった久留里~上総亀山間を乗ります。
久留里で大半の乗客が降りたので、車内はすっかり閑散としていました。


あっという間に終点の上総亀山に着きました。
17時前とはいえ、11月になるとご覧のような暗さ。鳥たちも巣に戻る時間です。


降りたのは数人の同業者ばかりで(笑)、もちろんみんな折り返しの乗客になります。
それまでは雨の降る中、思い思いに撮影することが出来ました。


駅を出て傘を差し、路線の終端まで行ってみました。
かつては延伸の計画もあったそうですが、今やそれも幻。どっしりと車止めが鎮座しています。


撮影を楽しんだ後は、折り返し列車に乗って木更津へ戻ります。
僅か数時間の久留里線滞在ですが、キハ38に縁のあったひとときでした。

上総亀山17:13発→木更津18:19着


木更津到着後、乗ってきた列車は折り返し久留里行きに。
その前に増結作業がおこなわれました。月曜の朝に備えてのことでしょう。


増結作業が完了したので先頭を見に行くと、先ほど遭遇したキハ30でした。


このキハ30 100こそ、3年前に初めて久留里線を訪れた時に乗った車両。
(後に、当時は検査切れのまま走っていたという衝撃の事実が発覚しましたが…)
国鉄一般色となった同車に、最後の最後に出会うことが出来て良かったです。

木更津18:31発→大船20:46着

木更津からはまたもグリーン車。
逗子行きということで、東京を通り過ぎて大船まで乗りました。

大船20:57発→二宮21:24着

時間を持て余したので二宮で適当に途中下車をするも、雨がキツくなって駅から出るのを断念。


そんな二宮駅で見つけたのは、今年3月まで東京~静岡の普通列車一往復の運用に就いていた373系の停止位置目標。
剥がされないのは面倒だからか、はたまた再び乗り入れる可能性があるからなのか…?

二宮21:37発→小田原21:51着

西へ向かうにつれて、窓ガラスを叩く雨音が大きくなってきました。
小田原からは新幹線に乗ります。乗り換え途中、小田急の改札があまりに立派だったので、新幹線と間違えそうになったのは内緒です…(笑


新幹線ホームでは、静岡茶と宇治茶が並べて売ってありました。
しかしここ小田原は神奈川県。どちらがよく売れる…?


雨を切り裂くように通過する新幹線。
東海道新幹線では早くも700系が最古参となってしまいました。

小田原22:21発→熱海22:30着

予定では一つ早い便ですが、ホームで待つのも寒かったので乗りました。
次の熱海までは僅か10分足らず。それでも携帯の充電が出来たので助かりました。


すっかり暗くなった熱海駅前。
興味本位で少し歩いてみましたが、コンビニ以外は何処も閉まっていて、雨がまだ激しかったのであまり動けませんでした。
それでも暗がりの中、一匹の猫がすり寄ってきたことが少し嬉しくもあり(笑)、少し相手をした後、また駅に戻りました。
猫に始まり猫に終わる一日でした…。(^^;


帰りもサンライズに乗ります。
電光掲示に車両のマークが出るのがおもしろいですね。

熱海23:23発→姫路5:56着


行きは「瀬戸」のB寝台ソロでしたが、帰りは「出雲」のノビノビ座席に。
小田原から新幹線の乗継割引を効かせることで、特急料金は3000円を下回ります。この方法も3年前と同じですね。(^^;
下りサンライズは上りと違い、京都はもちろん大阪や三ノ宮には停まらないので、姫路まで一気に飛ばされます。

発車するとほどなく検札がありました。
一日動き回ったので、出来るだけ今日のうちに汗を流しておきたいと思い、検札の際にシャワーカード(310円)を購入。
このシャワーカード、タンク容量の関係で一列車20枚限定ですが、幸い冬場に差し掛かったこともあり、熱海発車時点でも買うことが出来ました。


シャワー室の順番待ちの間、ラウンジで流れゆく車窓を見ていました。
いよいよ旅の終わりが近付きますが、そのせめてもの抵抗が私にとってはこのサンライズ。


0時前にシャワー室が空きました。利用するのは2回目ですが、かなり清潔に保たれています。
STARTボタンを押すと6分間お湯が出る仕組みになっていますが、STOPボタンを押している間はカウントされないので気兼ねなくシャンプーも出来ます。
それでも2分ほど余ったので、もう1分浴び続けて、1分残して出ました。

すっかり温まった後は、自分の区画に戻って就寝体制に。
ノビノビ座席には毛布と枕カバー(枕本体はなくカバーだけ)が備え付けられています。
しかしそれでは床のカーペットが固いので、今回は毛布をカーペットに敷き、上着を毛布代わりにすることで快適に寝ることが出来ました。

0:22の静岡発車(2分延発)を見届けて、目が覚めたのは京都の手前。10分ほど遅れているようです。
いつも朝方までレポートを書いていると、遠くから鉄橋を渡る音が聞こえるのですが、まだ営業の始まる前の京都駅を通過していく様子は何とも不思議なものでした。


大阪の運転停車では更に遅れが拡大。環状線の始発とすれ違いました。
そのまま車内放送もないので遅れの理由も分からないまま、31分遅れでの姫路到着です。
両隣の男性も姫路下車でしたが、発券時に「姫路席」が固められているのでしょうかね…?


遅れたこともあって日の出…とまではいきませんが、まだ月の残る空が明るくなってきました。
岡山や高松に到着する頃には朝ラッシュに被りそうですね…。

さて、いきなりですが朝食です。


姫路駅名物のえきそば(天ぷらえきそば)です。
6時から開くのですが、メニューを迷っていた兄ちゃん3人組が譲ってくれたので、この日最初のえきそばを頂くことが出来ました。
寒いホームに降り立った旅の最後は、この一杯で締めくくる予定でした。

姫路からは京都に戻るのみです。

姫路6:19発→西大路8:39着

案の定、新快速には長蛇の列が出来ていたので、隣に停まっていたガラガラの快速で帰ることに。
乗客はほとんど新快速の停まる駅で乗り換えていったので、全体的にそれほど混むこともなく、西明石を過ぎた辺りから茨木までの間、ずっと寝ていました。


朝ラッシュの余韻が残る西大路に到着。
このあと家に戻り、5限の始まる夕方までの間、もう一度寝ました。
寝台特急に2連泊したので、布団の「揺れ」が無いことにちょっとした違和感を覚えました…(笑

一日だけ空いた休日。
もともと美術館のみ訪れる予定でしたが、行き帰りはサンライズ、ついでに午後からは久留里線と、結果的にやりたいことをかなり詰め込んだ旅となりました。
おかげで三日ほど旅をしたような充実感でいっぱいですが(笑)、とてもいい息抜きになりました。

卒業論文の提出までちょうど残り一ヶ月。引き続き頑張りたいと思います。

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